SDDトーク-10年の軌跡と成果を報告-

 次世代のパワーが炸裂した2組のライブに続いては、SDDの10年の軌跡とその新たな成果を報告するトークへ。LIVE SDDが始まった2008年には大阪府の飲酒運転による死亡事故が731件だったのが、昨年には191件に減少したことを示すグラフなどがスクリーンで示され、ゼロにしていく新たな試みとして伊藤園とSDDのコラボによる自動販売機が街に設置されることが発表された。

画像: 左から FM OSAKA 遠藤淳、赤松悠実

左から FM OSAKA 遠藤淳、赤松悠実

 そして、プロジェクトリーダーのスターダスト・レビューとTRFがステージに登場すると「あっという間の10年」「大阪発信で全国に広まっているのが感じられるのを嬉しく思います」「さらにこれからも広げていければ」とコメント。続いて、これまでの開催を通して積み立てられた1億円のドネーションを資金として、音楽家を志す交通遺児を対象とした『SDD音楽奨学金』がスタートすることが発表され、その最初の奨学生となる愛知県在住の中3女子学生が紹介されて場内から感動の涙を誘った。

“シニア部門”の自分たちのライブが終わらないと次のAAAもステージに出てこれないからね(笑)-STARDUST REVUE-

 そして、ライブは後半戦へと突入。重厚なホーン・セクションを含む大所帯バンドで登場したスターダスト・レビューは、フロントマンの根本がソウルフルに歌い始めると“そんなイイ話のあとに、こんなオレが歌わなきゃいけないなんて~”とアドリブで歌って笑わせつつ、美しく叙情的なメロディと豊かなハーモニーが映える「木蘭の涙」からスタート。

画像: STARDUST REVUE 根本要

STARDUST REVUE 根本要

 “シニア部門”の自分たちのライブが終わらないと次のAAAもステージに出てこれないからね、と根本が軽妙なトークで若いメッセンジャー層にも呼びかけて巧みに一体感を高めると、グルーヴィーな「Get Up My Soul」で世代の壁を超えて盛り上げた。

画像: STARDUST REVUE

STARDUST REVUE

≪スペシャルコラボ≫80年代邦楽ポップ屈指の名曲「My Revolution」など3曲を披露!ー渡辺美里&STARDUST REVUEー

 ココでスクリーンにゲストのコメントが映されると、LIVE SDDには12年以来の出演となる渡辺美里が登場。スタレビをバックに「恋したっていいじゃない」をパワフルな歌声で披露して豪華コラボをスタートさせると、“あれから10年も/この先10年も”のサビの部分がまさにこの日のために書かれたように響く名曲「10years」を感慨深く城ホールに響かせてくれた。

画像: 渡辺美里&STARDUST REVUE

渡辺美里&STARDUST REVUE

 ラストは“たぶんイントロを聴いたら一緒に歌ってもらえるんじゃないかと思います”と前置きすると、おなじみのキーボードのイントロから80年代邦楽ポップ屈指の名曲「My Revolution」を。昨年に発売から30周年を迎えた今も聴く者を勇気づける永遠のJ-POPスタンダードで、1万人のメッセンジャーを熱くさせた。 

画像: 左から STARDUST REVUE 根本要、渡辺美里

左から STARDUST REVUE 根本要、渡辺美里

“せっかく来たんだしオレ、アレやりたいんだけど”(根本)
ーChage&STARDUST REVUEー「YAH YAH YAH」をプレイ!

 その興奮が醒めやらない中、続いて登場したのはアコースティック・ギターを手にしたChage! 親交の深い根本が“チャゲさんは相方が忙しいので1人で参加です”とツッコミを入れて和ませ、スタレビの面々を伴奏に聴かせたのは昨年リリースの新曲「もうひとつのLOVE SONG」。続いてはキャリア初期の79年に書かれた名バラード「終章(エピローグ)」を渋く取り上げ、曲の終盤の根本による絶妙なギター・ソロとともにじっくりと魅了した。

画像1: Chage&STARDUST REVUE

Chage&STARDUST REVUE

画像2: Chage&STARDUST REVUE

Chage&STARDUST REVUE

 そして、根本が“せっかく来たんだしオレ、アレやりたいんだけど”と話を振ると、Chageは“オレはハモ(のパート)しか歌えないけど”と応えてステージ後方に用意した何かを取りに行き、お揃いの黒いロング・コートを持って戻ってくると根本と一緒にそれを着て、スペシャルなCHAGE and ASKAならぬ“チャゲ&要”が誕生したところで90年代を代表する問答無用の大ヒット曲「YAH YAH YAH」をプレイ! 

画像3: Chage&STARDUST REVUE

Chage&STARDUST REVUE

“歌ってみれば気持ちはひとつになるはずさ”
ー渡辺美里&Chage&STARDUST REVUEー

 高らかに歌い上げるサプライズな選曲に観客もサビの大合唱で応えて最高潮の盛り上がりに導くと、最後は再び渡辺も交えての実力派ぞろいなトリプル・ボーカルで“まるでSDDのテーマ曲のように10年歌い続けてきた曲です。知らない歌かもしれないけど、歌ってみれば気持ちはひとつになるはずさ”とMCを挟んで、スタレビの名曲「愛の歌」で締めた。

画像: 左から 渡辺美里、STARDUST REVUE 根本要、Chage

左から 渡辺美里、STARDUST REVUE 根本要、Chage

 ーAAAートリは「涙のない世界」フル・オーケストラとコラボレーション!

 そして、記念すべき10年目のLIVE SDD 2017のトリを務めたのは、今回が5度目の登場となったAAA。登場前から場内はこの日に最も大きな歓声に包まれ、新体制になって間もない6人のメンバーで登場すると、冒頭からスウィンギーなホーン・アレンジなども交えて新境地を示した最新シングル「MAGIC」を披露して沸かせた。

画像1: AAA

AAA

 続いては、紅一点のメンバーとなった宇野実彩子が“さぁ、みんな踊るよ”と促して曲の序盤には振り付けをレクチャーし、やがてダンサブルなビートを伴って盛り上げずにはおかない「NEW」で1万人をさらなる熱狂へ。

画像2: AAA

AAA

 ココで一息置いて2年ぶりに帰ってきたLIVE SDDに対して“ひとつになって迎えてくれる、あたたかい空間”とMCで語り、ステージ後方にゴージャスなSDDシンフォニック・オーケストラの準備が整ったところで、クラシカルで美しい管弦楽アレンジを伴っての貴重な「涙のない世界」を実現。これまでに数々の大物アーティストたちが務めてきたフル・オーケストラとのコラボレーションの歴史に、AAAが新たな1ページを刻んだ。

出演者全員による大団円のフィナーレ~「Heal The World」

 続いてステージは大団円のフィナーレへ。総合司会の小倉が“本日は最後に、この曲を大切な人に届けます”とメッセージ・トークを締めると、オーケストラの背後に大所帯のSDDクワイヤーも登場。美しく舞うダンサーのパフォーマンスも伴いながら、書道コンクールの受賞者たちが書道家の森大衛とともにステージ上で力強い筆致でメッセージを書き上げると、この日の出演者全員が再集結。

画像1: オールラインナップ「Heal The World」

オールラインナップ「Heal The World」

画像2: オールラインナップ「Heal The World」

オールラインナップ「Heal The World」

壮大なオーケストラとクワイヤーによる伴奏を得て、マイケル・ジャクソンのメロウな名曲「Heal The World」を豪華なマイクリレーで歌い継いだ。世代を超えて人気アーティストたちが一堂に介し、音楽を通して飲酒運転撲滅の真摯なメッセージを発信した。

画像3: オールラインナップ「Heal The World」

オールラインナップ「Heal The World」

 『LIVE SDD 2017』の模様は、関西テレビで3月27日(月)の24:55~26:57、ケイ・オプティコム『eo 光テレビ』で3月28日(火)の21:00~22:30(※合計6回リピート放送予定あり)に放映される。

Text by 吉本秀純
Official Photo(LIVE SDD 2017) by 在津完哉

■SDDプロジェクト

⇒トップバッターはTRF!初登場のDa-iCE、NMB48も熱いパフォーマンス!≪前編≫


「タイムフリー聴取機能」で過去の放送が聴ける!
3月9日放送した「遠藤淳のYou've Got a Radio!」~LIVE SDD 2017 アンコールスペシャル」では、「LIVE SDD 2017」のライブ音源を一挙オンエア!
raidikoの「タイムフリー機能」では、放送終了後1週間に限り、いつでもお聴きいただけます。

今すぐタイムフリー機能で聴く

画像: fmosaka.net
fmosaka.net
画像: radiko.jp
radiko.jp

This article is a sponsored article by
''.