画像: 第11番札所「上醍醐・准胝堂」をご紹介しました

世界遺産にも登録されている醍醐寺は、古くから霊山とされる醍醐山全体がお寺の敷地に
なっていて、山上を上醍醐、麓を下醍醐といいます。
平安時代の874年、弘法大師の孫弟子にあたる「理源大師・聖宝」が修行中に山上で
霊泉「醍醐水」を発見し、准胝観音と如意輪観音を祀ったことがはじまりと伝えられています。
札所のご本尊は、この准胝観世音菩薩です。

准胝観世音菩薩は「清浄」と「母性」を象徴していることから、子授けや安産のご利益がある
観音様として信仰されています。毎年5月15日~21日の1週間にわたり、ご開帳されています。
西国の札所になっているのは、上醍醐にある「准胝堂」なのですが、2008年に雷が落ちて焼失してしまい、現在は、下醍醐の観音堂に札所ご本尊が祀られ、納経や御朱印を受付しています。

上醍醐へのお参りは難所といっても過言ではなく、登山口である「女人堂」で入山受付をしてから、およそ1時間かけて山上まで登らなければなりません。
薬師堂(国宝)、開山堂(重文)、如意輪堂(重文)、清瀧宮(せいりゅうぐう)、拝殿(国宝)など、国宝や
国の重要文化財がたくさんあります。
また、豊臣秀吉が1598年の春に、北政所や淀殿をはじめ1,300人を招いて空前絶後の
花見「醍醐の花見」の場所や、醍醐寺開創のきっかけとなった「醍醐水」も見ておきたいですね。
「醍醐水」は今も飲むことができ、300mlのペットボトルが販売中です。

西国三十三所草創1300年記念の特別拝観は11月3日~12月2日に、三宝院純浄観にて、
江戸時代に描かれた寺宝「絹本著色准胝観音像」と、「平成の准胝観音出開帳仏」(仮称)が
公開される予定です。

This article is a sponsored article by
''.