今週から西国三十三所の札所のご紹介は2巡目。
初回は、和歌山県那智山にある第1番札所「青岸渡寺」をご紹介します。

御本尊は秘仏で、如意輪観世音菩薩。目の前にある那智の滝は落差133メートル、幅13メートルあり日本一の大滝です。
那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場で、明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離したそう。
第1番札所になったのは、「青岸渡寺」がある那智山は、熊野三山のひとつで、平安朝中期から鎌倉時代は、「蟻の熊野詣」といわれ、熊野三山の信仰が盛んになり、65代花山法皇が三年間山中に参籠され那智山を一番にして近畿各地の三十三観音様を巡拝したことにより、西国第一番礼所になったそう。

三門の両脇には、鎌倉時代の仏師・湛慶(たんけい)作の金剛力士像があり、本堂は杮葺き(こけらぶき)の母屋造りで国の重要文化財、豊臣秀吉による再建で、南紀州では最古の建物なので参拝の際はぜひ注目を。
朱塗りの三重塔は「熊野那智参詣曼陀羅図」にも描かれ、那智の滝とこの三重塔が並ぶ姿は荘厳で写真スポットとして人気ですよ。

昨年、西国三十三所草創1300年を機にはじまった札所各寺院が毎月持ち回りで法要を行う「月参り巡礼」は今年も引き続き行われます。

1月18日(金)は「青岸渡寺」で特別なご朱印がいただけますよ。

「青岸渡寺」へのアクセスはJRきのくに線紀伊勝浦駅から熊野交通バス那智山行きで30分、終点で下車。本堂までは石段を10分から15分歩きます。
展望室から見る絶景を楽しみに、階段をのぼってくださいね。

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