第46回:もうすぐ卒業、1年間を振り返って。
「ウィーアー・マッドサイエンティスツ」 2019/0216/OA
脚本:濱重朋央
出演:博士/濱重朋央・助手/中島康希
SE: C.I.―(研究所雰囲気)
博士: あーまずい。これは非常にまずい………。
助手: 博士! 昨日の実験の結果ですが………、
ってどうしました博士? 暗い顔してますね。
博士: あぁ、助手か。
実は私、すごく太っちゃったんだ………。
NA: 学ラジ・ショートストーリー「ウィーアー・マッドサイエンティスツ」
NA: ここは、学ラジ科学研究所。
自称、稀代の天才科学者である博士とその助手
が、日夜よくわからない怪しい研究を行なって
いる施設です。
助手: はぁ、太った………。
博士のくせにそういうの気にするんですね。
博士: うるさい! とにかく私は落ち込んでるんだ。
助手なら慰めろ!
助手: えー鬱陶しいなぁ。あ、でも大丈夫ですよ!
私、カロリーをマイナスにできる粉を発明したんです!
博士: なんだって?
助手: 使い方は簡単! 食べ物に振りかけるだけ!
好きなだけ食べても痩せることができますよ!
博士: えー!? 振りかけるだけ!?
でもさぁそれって本当に効くのぉー?
助手: 試してみますぅ?
博士: え、う、うん………。
SE: ―C.O.(研究所雰囲気)
SE: C.I.―(場転音)
助手: 博士! できましたよ! カツカレー!
博士: ありがとう! うわー美味しそう。
助手: さぁ、およそ1000キロカロリーのこの
カツカレー、こちらにこのカロリーが
マイナスになる粉を振りかけまーす。
SE: C.I.―(振りかける音)
博士: おー、あー、へー、あ、結構かけるんだね。
助手: はい! さ、どうぞ召し上がれ!
博士: じゃあ、いただきまーす。
………うん、味は普通のカツカレ………!!
う………、こ、こ、これは!!
SE: C.I.―(不気味な雰囲気)
博士: 助手、これは、まさか………!!
助手: ふふふ、やっと気付きましたか。
SE: ―C.O.(不気味な雰囲気)
博士: これ食べれば食べるほどお腹が減っていくよ!?
助手: だから言ったでしょ。カロリーをマイナスに
するって。博士は今、カロリーをむしろ消費
してる状態です。
ふふふ、私の計算では………、
博士: (食い気味)ちょっと待ってちょっと待って、
これってさ、実験とかはしたの?
助手: いや、だから今………。
博士: あー………。オッケー続けよう!!
どんどん食べちゃう!!
助手: さすが博士、マッドサイエンティストォォ!!
ENDTM~END NA~提供クレジット