画像: 第9番札所「興福寺 南円堂」をご紹介しました

7月7日は「七夕」ということで、”一年に一度”をテーマに札所をご紹介しました。
ご紹介した第9番札所「興福寺 南円堂」の西側にある三重塔では、
一年に一度の「弁才天供(べんざいてんく)」が行われる、とのことでした。

さて、その興福寺ですが、飛鳥時代の天智8年(669年)に、藤原鎌足の病気平癒を願って、
妻の鏡女王(かがみのおおきみ)が京都市山科区に建立した山階寺が始まりと言われています。
和銅3年(710年)の平城遷都に合わせて、藤原不比等が移転し、興福寺と改名されました。
西国三十三所のお札所である南円堂は、弘仁4年(813年)に藤原冬嗣(ふゆつぐ)が
父・内麻呂(うちまろ)の冥福を願って建てられたのだそう。
現在の南円堂は江戸時代に再建されたもので、日本最大の八角円堂。
重要文化財に指定されています。

ご本尊は、国宝の「不空羂索(ふくうけんさく)観音菩薩像」で、
天才仏師である運慶の父・康慶(こうけい)と弟子たちが造立したのだそう。
“羂索”というのは縄のことで、左手にもつ”慈悲の羂索”で人々の苦しみを
救うことを示しているそう。
“不空”は全ての願いを空しいものにはせず、叶えてくれるという意味があるのだそうですよ。
今年は10月17日(木)~11月10日(日)まで、特別拝観として、南円堂と北円堂の特別公開が
予定されており、ご本尊が開帳されます。ぜひ、チェックしておいてくださいね!

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