今週は、2月15日に近づいた「涅槃会」をテーマにお送りしました。
2月15日は、お釈迦さまが亡くなった日。日本や中国などの寺院では、お釈迦さまの最期の様子を描いた「涅槃図」をかけて「涅槃会」という法要を営みます。

35歳で悟りを開かれたお釈迦さまは、その後の一生を、仏教の布教する旅に捧げられました。
80歳になったお釈迦さまは、体力の限界を感じつつ、弟子のアーナンダ1人を連れて、説法の旅に出ていました。パーヴァ―で鍛冶屋のチュンダという人から料理の供養を受け、キノコの毒(または豚肉という説も)にあたって身体を弱められてしまったそうです。
苦しみながらも歩き続け、終焉の地クシナガラに到着。2本の沙羅双樹の木の下に身体を横たえ、2月15日の夜半、「この世で変わらぬものは何もない。皆、怠らず精進しなさい」という言葉を最後に、その生涯を遂げられたと伝わっています。この悲しい出来事に沙羅双樹までが驚き、季節外れの花を咲かせ、お釈迦様の身体に花びらが降り注いだという伝説も。また、この様子が「平家物語」の冒頭に謳われていることも有名です。

お釈迦様が入滅(亡くなった)したときの様子を描いた「涅槃図(ねはんず)」は、沙羅双樹の下に、北を枕に、右わきを下にして横たわるお釈迦様を取り囲むように、菩薩や弟子などのほか、動物たちまでが悲しんでいる様子が描かれています。お釈迦様のお母さまが投げた薬袋など、特徴があるのでなかなか興味深いですよ。ちなみに薬袋を投げたことから、「投薬」という言葉が生まれたそうです。

清水寺では、2月15日(土)に経堂にて、「大釈迦涅槃図」をかけて法要が行われます。
涅槃図は、24日(月・祝)まで公開される予定です。

This article is a sponsored article by
''.