これまでTOKYO FMで7年に渡って放送されてきた「LOVE CONNECTION」(月曜~金曜11:30~13:00)が、今年1月よりFM OSAKAとTOKYO FMの共同制作となり、新たにFM OSAKAでも放送がスタート。「LOVE CONNECTION」、通称「ラブコネ」のパーソナリティーを務めるのは、大阪が生んだシンガー・ソングライター、LOVE。

 雨の日も晴れの日も、いいことがあった日もそうじゃない日も、平日のランチタイム前後の時間をLOVEのおしゃべりと音楽で楽しく過ごしてください!改めて「はじめまして」の挨拶も込めて、FM OSAKAを通じて出逢うリスナーのみなさんに番組の聴きどころから自身の音楽活動まで、パーソナリティーであるLOVEに語って頂きました。

画像1: 「LOVE CONNECTION」DJ LOVEが語る!
ラジオ、音楽との向き合い方 ~元気で朗らかに~

――FM OSAKAとTOKYO FMの2局で『LOVE CONNECTION』がスタートしましたが、パーソナリティーとしてはいかがですか?

 「『LOVE CONNECTION』は、午前中の仕事の終わりから午後にかけてのちょうどリフレッシュする時間帯に放送されるので、会社で仕事をしながら聴いてくれている人や車を運転しながら聴いている人、自宅で子供たちや家族を送り出してから聴いてくれている人もいて、そういう人たちが午後に向けていい感じにリフレッシュできるといいなと思っているんですね。番組に頂くメールを読んでいると、リスナーさんは働く女性の方が多いのかな。あんまりうるさすぎると邪魔になっちゃうし、いつも通り私が気楽にしゃべっているのがいいのかなって(笑)。

 番組はもともと7年前にTOKYO FMで始まったんですが、私自身にラジオDJとしてのスキルがあったわけじゃなく、それまで音楽しかやっていなかったんですね。番組が始まって1年後に東日本大震災があって、その時にラジオの持つ意味合いが身に沁みて、新しい『LOVE CONNECTION』が作れるようになりたいと思うようになりました。

 今回2局放送になったことで、東京と大阪の2都市の外交官みたいになれるといいなという想いもあって。東京と大阪って、会社によっては本社と支社が2都市に跨っていて同じラジオを聴いている会社も中にはあるでしょうし、遠距離恋愛している人に同じ曲を届けることもできるだろうし、そういうふうに何かできる役割があるんじゃないかなって、今いろいろ見つけているところですね。

 楽しくて元気になってもらえる放送でもありたいし、ラジオの前で何もしないでじっと聴くというよりは、何かをしながら聴いている人も多いでしょうから、そういう人たちの毎日の生活の中に音楽が寄り添い、私の言葉が寄り添うことができたら。そういうバランスを大事にしながら、スタッフも私も番組を作っていますね」


――LOVEさん自身も、小さな頃からラジオに親しんでこられたんですよね。

 「小さい頃から聴いてましたね。当時はメールじゃなくてFAXの時代だったから、番組にFAXを送っていました(笑)。自分の送ったFAXが読まれると嬉しかったし、新しい音楽に出会うのはいつもラジオでした。それとともに、東日本大震災以降は特にラジオが生活の安全のために大きな役割を果たしていることを実感したし、水道やガス、電気が手でひねればすぐに出てくるように、ラジオもスイッチを入れると同じ時間に同じ声が安定して聴こえてくるということがラジオを聴く人にとっての大きな安心につながるんだなぁって。そういうふうに意識も大きく変わりましたね。

 非常事態の時って、番組を変更して報道のアナウンサーがニュースを読んでくれることもあるし、それはとても大切なことなんだけど、人々の生活の中ではそれ自体が日常じゃなくなるんですよね。いつもだったらお昼の時間帯は音楽が聴こえて、LOVEが喋っているのに、今日は何かが違う。そうなると、聴いてくれている人もザワザワした気持ちになるから、震災当時もしばらくは報道のアナウンサーと一緒に番組を放送するという形にかえて、私は時にはラジオの前にいるであろう子供たちに向かって弾き語りで『アンパンマンのマーチ』を歌ったり」

――ラジオが担う役割はとても大きいですね。

 「そう。悲しいことや大きな災害が起こっている時でも、いつもと同じ声が聴こえてくるだけで気持ちが落ち着くこともあるのかもしれない。震災の時は特に自分も含めて、たぶんすべてのアーティストが、『今は音楽よりもコメや毛布が大事なんだ』って、まずは衣食住がそろって、それから音楽が果たす役割があるんじゃないかって思ったんじゃないかな。救援活動をするバンドマンもいれば、アイドルのみんなはおじいちゃんおばあちゃんから子供たちまで、みんなが一緒に会話ができる材料となれる歌を届けたり。

 私自身も、自分も含めた同年代、20代~30代の女性達と同じ目線で『今、私たちに何ができるだろうね』って考えたり、同じ目線で歌を歌うことを意識するようになった。そういう音楽の役割を改めて知ったことで、今まで以上にあらゆる音楽に対してリスペクトする気持ちが大きくなりましたね

――番組を聴いているとわかりますが、どんな曲を紹介する時でもLOVEさんの言葉には、音楽に対する愛情が溢れていますね。

 「嬉しい!でも、最強の曲紹介はリスナーの皆さんのメールなんですよね。たとえば遠距離恋愛をしている人が、彼氏に伝えたい想いを込めて曲をリクエストをする。その想いを乗せた言葉を紹介して曲をかけるだけで、いつもよりさらに100倍良い曲に聴こえる(笑)。そういうふうに音楽は、人の想いに寄り添う役割があるんでしょうね」

画像2: 「LOVE CONNECTION」DJ LOVEが語る!
ラジオ、音楽との向き合い方 ~元気で朗らかに~

――LOVEさん自身がもともとシンガーになるきっかけになったアーティストというと?

 「中学2年の時にアラニス・モリセットというカナダ出身の女性シンガーがデビューして、瞬く間に世界中で大ヒットしてグラミー賞も受賞したんですね。彼女のライブ映像を観た時に、ステージを走り回ったり、時にはドラムの後ろで歌ったりしていて、とにかく自由だったんです。私は3人姉妹の末っ子で、よくしゃべるし主張も激しいんだけど、子供の頃からどこか周囲の大人の顔色を窺っているところもあったんですね。でも、アラニスのステージでのとんでもない自由さに触れた時に、自分も人の顔色を窺って行動している場合じゃないなと(笑)。それからギターを弾くようになって、15歳の頃から作詞作曲を始めました。

 アラニスがリスペクトしているジョニ・ミッチェルやトーリ・エイモスを聴くようになってさらに世界が広がったし、ジョニ・ミッチェルから派生して70年代の音楽、中でも若者と音楽と社会情勢が一致していた頃の音楽がすごく好きになったんですね。作り手は、政治的なことやジェンダー、生き方についてのメッセージを音楽に込めていて、それを当時の若者は聴いていた。

 私はポップソング全般が好きですけど、特にヒューマンなメッセージが強い曲は、番組でも折々で大事にかけるようにしていて、特に終戦記念日とか9月11日の同時多発テロの日、クリスマスの時期は、やさしい想いの番組ができるようにスタッフとも話しているんですね。人によっては重たく感じるかもしれないテーマだけど、そういうものを普通の生活の中で聴くことを大事にしていたいとも思っていて。『この曲、今まで何気なく聴いてたけど、911へのメッセージを歌った曲なんだね』とか、『クリスマスは友達や彼氏と楽しく過ごしているけど、一瞬ふと世界中の子供たちのことも考えちゃうね』とか、普通の生活の中で、世界中で起きているいろんなことに想いを馳せられるのは音楽の持つ力だと思うし、私自身もそういう放送が大好きなんですね」

――そういう音楽の背景にあるものや、曲に込められたメッセージを知ることで、よりその音楽が好きになったり身近に感じるリスナーもいるでしょうね。

 「私自身も好きなものは昔から一貫していて、女性として人として好きになれるアーティストが昔から大好きなんですね。音楽の世界のみならず女性ができる役割と、男性だからできること、女性と男性の中間にいる方々が担っている役割って決して均一ではないし、平等でもないんですよね。

 番組をやっていて思うのは、自分と同じ20~30代の女性って、会社でも家庭でもだんだん中堅どころになってきていて、彼女たちがどんなふうに振る舞うかで周りの空気は変わるんですよね。西野カナちゃんの曲『Have a nice day』に『優しく 可愛く イラつかず』という歌詞があるんですけど、本当にその通りだなぁって。女性が元気だと午後の会社の雰囲気がとってもいい感じだったり、女性がうまく立ち回ることでやる気を出す男性もいるだろうし。そう考えると主人公はそこにいる貴女なんだよ、と思ったりして。中には女性スタッフに対して『もっと優しくしてほしい』と思っている男性もいるかもしれませんけどね(笑)」


――番組は、毎週金曜日は大阪からの放送ですね。

 「はい。大人になってからはずっと東京にいて、生まれ育った大阪に何かを返したいなという気持ちはずっとあったんですね。大阪は『ふるさと』という感じがあって、でも『ホーム』というと、東京も大阪もどちらも自分にとってはホーム。それは、7年間TOKYO FMで放送してきた『LOVE CONNECTION』を応援して下さってるリスナーの皆さんのおかげでもあるし、18歳でデビューしてからずっと応援してくれている大阪のスタッフの皆さんやリスナーの皆さんのおかげでもある。聴いてくれる人、待ってくれている人がいるところはアウェイじゃなくてホームなんだと思います。だから、東京も大阪も『ありがとうー!』って気持ちです(笑)」

画像3: 「LOVE CONNECTION」DJ LOVEが語る!
ラジオ、音楽との向き合い方 ~元気で朗らかに~

――シンガー・ソングライター、LOVEとして今年挑戦したいことはいかがですか?

 「音楽と若者と、世の中がつながることがやりたい。それって実はラジオも自分の音楽活動もモチベーションは同じで、だから続けてこれたんだと思うんですね。LOVEとしては、今年はデビュー10周年なので、『ひかりのゆくへ』以来のアルバムも春にはリリースするし、このタイミングで2局放送になったことにも意味を感じています。声をかけてくれたFM OSAKAのスタッフさん達の存在は本当にありがたいです」

――記念すべき10周年を迎えて、改めて思うことは?

 「人生って不思議だなぁって思うことがいっぱいの、おもしろい10年でした。自分なりに頑張って目標を設定して進んでいると、突然思いもよらないところで扉がパァッと開いたりして。それを『その扉は違うの』って拒否したりしないでそこから進んでみると、またその先で違う扉が開いていく。

 何もかもが予定通りに行くわけではないし、10年前の私は、『10年後は、何千人もの人の前でワンマンコンサートができるようになっていたい』と思っていたけど、まさか、今それ以上の人たちを前に毎日こうしてラジオ番組をやっているとは、夢にも思ってなかった。それがおもしろいですよね。10年前、そうやってたくさんの人に歌を聴いてもらいたいとか、自分の声を届けたいと思っていた自分の原点は何だったんだろう、というのを10年間かけて見つけてきたような気がします。それは、聴いてくれるみんなをつなぎたいとか、何か誰かのお役に立てることがしたいということだったんだなって。それにやっと気づけた10年でしたね。

 まだまだ『LOVE CONNECTION』を通じてできることもあるし、自分の音楽も頑張りつつ、目の前にあること全部を楽しむのが、次の知らない扉が開くきっかけになるんだろうなって思っています。今年の私のテーマは『元気で朗らか』なので、Always Happyでいきます!」


――最後に改めてリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

 「これまでTOKYO FMを聴いてくれている人の中には、『LOVEちゃん? 知ってる知ってる!』みたいな友達感覚で聴いてくれている人たちもいますし、2014年までFM OSAKAで放送していた番組『LOVE RADIO』を聴いてくれてた人もいるかもしれない。

 これからFM OSAKAを通じて『LOVE CONNECTION』で出会うみなさんとは、そうですねぇ、4月頃には『ラブコネは私の番組だから!』みたいに思って親しんでもらえるようになりたいですね。人と人の間とか、ポコッと空いた心の隙間に、自分の音楽と「LOVE CONNECTION」がうまくフィットできたらいいなと思います。私が皆さんからのメールを上手く読めなくて時々噛んじゃったり、番組の終わりに慌てて早口でまくし立てるところなんかも含めて楽しんでもらえたら(笑)。これからよろしくお願いします!」

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Text by 梶原有紀子
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)


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