スプラD

僕はいつものようにスタジオに向かう。

しかし、その足取りは重い。
おふらじのミーティングはいつも、スタジオの外で行われる。
このミーティングはいわばブルペンである。
番組スタッフ全員が顔を合わせ、ワイワイガヤガヤと騒ぎながら、それとなくお互いの意見や進め方をすり合わせ、気持ちを高めた上でスタジオというマウンドへ向かうのだ。
僕がスタジオで打ち合わせをしないひとつのポリシーでもある。

と、聞こえはいいが、ミーティングは暴言や下ネタのオンパレードだ。
一度これを録音して放送してやろうかとも考えたが、即BPOなので、今後も表に出ることはない。
ADリンダもしこの番組に愛想を尽かすとすれば、おそらくこのミーティングが原因であろう。

そんな楽しいミーティングも、ここ数週間は少し盛り上がりに欠ける部分がある。
プロデューサーから伝えられる今後の方針など、刻一刻と変わる状況についての話の後では、下ネタもなかなか言える空気ではない。
隙さえあればとても放送では言えないようなことばかり言っている†AWAjel†もここ最近は借りてきた猫・・・とまでは言わないが、「よその人が家に遊びにきた時の猫」くらいには自重している。

とはいえ、ミーティングが盛り上がらないのはそれだけが理由ではない。
それぞれがこの事態にどう対応して良いのかわからず、考えが確立できていないため意見や進行、考えのすり合わせが成り立たないのだ。

そんなこんなで、ミーティングを終え、スタジオに向かう足取りは重い。
コロナウィルスに対する緊急事態宣言が発令されてから2週間。
大化の改新かあるいは明治維新か。世の中は大きく変わった。
ただひとつ言えるのは、先に挙げた事例のように良い方向に変わったわけではないということだ。
我らがFM大阪のある難波や心斎橋などの、所謂"ミナミエリア"も、いつも慌ただしさはどこへやら、お正月のような様相である。

僕がディレクターになったのは2016年。
まだ若かりし22歳の時だった。
これは自慢だが、かなり早いディレクターデビューである。
デイレクターとして、ある程度の想いを持って基本的には仕事をできている・・・と考えている。
たまに手を抜いて怒られるのはご愛敬。
現在まで様々な番組を担当し、さらに現在も、おふらじ以外の多種多様な番組を担当している。

とはいえ、経験年数で言えばまだたった4年だ。
短い年数ではあるが、これほどまでに異常な環境になったのは初めてである。
例えば、この4年の間に元号が変わったり、大きな台風が来たり、大きな地震が起こったり、放火事件もあった。

だが、それらは全て"先の見える"事柄で、
対処方法もある程度の放送局の経験則などで"僕たちは"乗り越えることができた。
(当事者の方々のことを考えると、乗り越えたとは言えないのかもしれないが)

いや、乗り越えたというよりは、受け止めた上で、行動を起こすことができた。
おふらじでは、そういう時だからこそ明るく笑顔になれる放送を届けたり、特集を組んだりと、なにか少しでも役に立てることがないかと、模索し、実行してきた。

今回はどうだろうか。
姿が見えず、実感の湧かないウィルス。
どこまで広がりを見せるのかわからない脅威。
最初は誰もが他国の出来事で、インフルエンザのようなものという短絡的な考えがあったのではないだろうか?
かくいう僕もそうである。

だが、今はどうだろうか、世界的な広まり、著名人の死、そして緊急事態宣言。
おふらじはどう進めればいいのか。
見えないという恐怖が、静かに我々を蝕んでいる。
閑話休題。

話は少し変わるが、先日FM大阪開局50周年記念番組の第10部デイレクターを担当させていただいた
この枠は、†AWAjel†やズッティーをDJとして、"サブカルチャー"について語り合うという内容だった。
いや失礼、"サブカルチャー"について語り合うという内容だが、ズッティーは終始寝ていた。

さて本日、この同録を全編聴くことができたが、様々なゲストが登場し、ズッティーの寝言とともに楽しい放送になったのではないだろうか。
実際、局内での評判も上々だ。

改めて聴き直して、印象に残ったのが、†AWAjel†と、おふらじ!フェスvol.2を開催予定だった「梅田シャングリラ」のキイ氏と、「京プレミアムライブ」でお馴染み京都FANJの浜田氏による【ライブハウスパート】である。

正直いうと、僕自身、ライブハウスの大変さを話してもらって広めよう。程度にしか考えていなかった。
なので、暗い感じになるだろうから、最初と最後は明るく終わろう。というのが、僕が†AWAjel†に話していたことだ。

だが、蓋を開けてみるとどうだろう。
「夏まで持つかわからない」、「ライブは1本もない」など、我々の想像の「倍」深刻な被害を受けているにもかかわらず、
「クラスターの最初がライブハウスで良かった」、「我々は今だからこそ新しいチャレンジ、取り組みができる」など我々の想像の「100倍」明るく、気丈であった。
明朗会活に語るキイ氏と、大変だが、それ以上に未来を見据える浜田氏。
放送時ももちろん感じたが、あれから2週間。そんなライブハウスの状況に世間の状況が近づいてきた。

今、改めてこれを聴いてみると、自分がその立場だったら、自分の今この状況だったらと考えさせられ、より2人の姿勢にひどく感銘を受けた。

そして、改めて僕は番組、おふらじ、そしてラジオの向こう側にいるオフメイトのことを考える。
「ラジオ」というメディアは声で届けるものだ。
「じゅるり」という声で恐怖や悪寒を届いても、ラジオでウィルスは絶対に届かない。
こんな時だからこそ、力を入れるべきメディアなのだ。

我々にできることは?しなければならないことは?
どんな番組をすれば?いつも通り?それとも特別な「何か」をした方がいい?
答えは出るのだろうか、わからない。

正直をいうと、なにが正解で、なにが間違いなのかまだ答えは出ていない。
きっと、この騒動が収まるまで毎週考え続けるだろう。

そして、確実にスッキリする答えはでない。
今後もこの状況はまだまだ続くだろう。

そんな中で最も大切なことは、まず我々制作、DJが楽しむということだ。
まだ足取りは重い。

しかし、僕はスタジオへ向かう。

今回のテーマは【2クールアニメオフ!】

(ここからリンダに戻ります)
2クールアニメという事で、同じ作品のメッセージが多いのかな?と思っていましたが
意外と色々なアニメが挙げられていたので、お家で見るアニメの参考にさせていただきました!!
あれも見たい!これも見たい!で今、マイリストが大変な事になっています・・・

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今回のプレゼントは…
【おふらじの森 動物達の絵】1名様に!
おふらじの森、危険すぎなのでは??

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次回のテーマは【どうぶつの森オフ!】

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