画像: 第6番札所「壷阪山 南法華寺(壷阪寺)」を

703年に元興寺の僧・弁基上人が壷阪山で修行していたところ、愛用していた「水晶の壷」を坂の上の庵に納め、感得した観音菩薩像を刻んで祀ったのが始まりとされています。
正式名称は「壷阪山 南法華寺」ですが、壷阪寺として親しまれています。全盛期であった平安時代には長谷寺と共に定額寺に列せられ、清少納言の「枕草子」のなかで「寺は壷阪、笠置、法輪…」と、霊験のあるお寺の筆頭として挙げられました。

ご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩は、奈良の平城京を開いた元正天皇が壷阪寺にお参りをして眼病の治癒を祈ったと伝えられ、白鳳時代から「壷阪観音」として親しまれてきました。桓武天皇や一条天皇が眼病平癒の祈願に訪れたと伝わっています。
また、明治時代はじめには、盲目の夫沢市とその妻お里の夫婦の物語である人形浄瑠璃『壷坂霊験記』が初演され、歌舞伎、講談、浪曲となり一層、壷阪寺は有名となりました。

現在のご本尊は室町時代に造られたもので、常時開帳されています。本堂の「八角円堂」に祀られており、室町時代に再建された「禮堂」(重要文化財)からお参りします。
毎年春と秋にはより近くでご本尊と縁を結んでいただける「壷阪観音お身拭い特別参拝」が行われ、今年の春は、4月23日(土)~7月3日(日)の予定。別途、特別拝観料500円が必要です。

また、西国三十三所草創1300年記念の特別拝観として「大雛曼荼羅」が4月18日(月)まで公開されています。ご本尊をはじめとする仏様と、3000体ものお雛様が一堂にお祀りされていて、圧巻です。(※詳細は壷阪寺さんのWEBサイトにてご確認ください)

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