画像: 第10番「明星山 三室戸寺」をご紹介しました

創建は、宝亀元年(西暦770年)。光仁天皇が毎晩宮中に金色の光が差し込むのをご覧になり、使いの人が宇治の山奥に流れる志津川に向い、渓流にそって登っていくと、滝つぼから、二丈ほどの千手観世音菩薩が現れ、光仁天皇はすぐに宮中に尊像を迎えられたそうです。
その後、奈良の大安寺の行表和尚を招いて 御室(住まい)をこの地に移し、この尊像を本尊として安置し『御室戸寺』とするよう勅されました。このお寺が光仁天皇、花山天皇、白河天皇という3人の離宮になったので、「御」の字を漢数字の「三」に置き換えて、「三室戸寺」になったと伝わっています。

ご本尊は秘仏でご開帳は不定期。腕が2本の珍しい千手観世音菩薩像です。ご本尊が滝つぼから現れた際、使いの人が観音様に近づこうと滝つぼに飛び込んだら、目の前に蓮弁が流れてきて、二臂の観音様に姿を変えたという伝説もあります。建立以来、この千手観世音像が本尊として勅封されていたのですが、延暦24年(西暦805年)に、桓武天皇が開扉して大供養を営まれ、同じ姿の千手観音像を二丈一尺で自ら彫刻され、元のご本尊は胎内仏として収め、大悲閣を造立されたそう。しかし、後花園天皇の時代に火災により桓武天皇の千手観世音菩薩像は焼失。胎内仏であった、元のご本尊は猛火を免れました。

四季折々のお花が楽しめるので“花の御寺”として有名です。これまで、アジサイやハスの名所としてご紹介してきましたが、ツツジも見事。5月15日(日)まで、つつじ園が開園中です。詳しくは、三室戸寺さんのWEBサイトにてご確認ください。

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