「トレンドラボ」のコーナー、水曜日のテーマは「ヘルスケア」です。
第1週 水曜日のテーマは「薬膳」。
薬膳料理家の大原レミさんに、おうちでできる”薬膳レシピ”を紹介していただきます。
今回のレシピは・・・
「なすとゴーヤとサバ缶の梅びたし」です!
7月の薬膳のおはなしと食材について
夏至が過ぎてそろそろ梅雨明けを迎えようかという頃、
だんだんと気温は上がり暑さもピークへと向かう時期ですね。
高温多湿な日本に住む私たちの身体には
じゅくじゅくとした湿度のある熱がこもりやすくなるので、
食欲が出なかったり、消化不良などに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
熱中症対策だからと、冷たい飲みものを摂りすぎていると、
胃液がうすまることになり胃腸が弱りやすくなります。
水分は、なるべく旬の野菜や果物などから補給するようにしましょう。
夏野菜には身体の熱を冷ますはたらきのあるものが多く、
きゅうりやスイカ、ゴーヤなどのウリ科の野菜やトマトやなすなどは
特におすすめです。
今回のレシピは、夏に旬を迎えるなすとゴーヤを使って、
梅干しの酸味をきかせたさっぱりとした揚げびたしです。
夏の暑さでバテそうなときにこそ、食養生は大切です。
身近にある旬の食材の力を借りて、身体に足りないモノを補って、
余分なモノを排出して、暑さに負けない身体づくりをしましょう。
なすとゴーヤとサバ缶の梅びたしの作り方
【材料】2人分
ゴーヤ…1/2本 なす…1本
サバ缶(水煮のもの)…1缶
めんつゆ(ストレート)…180ml
梅干し…1~2個
植物油…適量
① ゴーヤは縦半分に切って種とワタを取り除き、7mm幅に切って塩(ひとつまみ)と
砂糖(小さじ1)を振りかけて5分ほど置き、水で洗ってキッチンペーパーで水気をふき取る。
なすはヘタを取り除いてひと口大の乱切りにし、塩水に3分ほど浸けたら水で洗い、
キッチンペーパーなどで水気をふき取る。
②サバを缶から取り出してざっくりとほぐし、
めんつゆ・サバ缶の汁・ほぐした梅干しを混ぜ合わせる。
③フライパンに1~2cmほどの植物油を入れて中火で熱し、
キッチンペーパーで水気をふき取ったなすとゴーヤを入れて揚げ焼きにする。
全体に火が通れば取り出し、キッチンペーパーに広げて余分な油を切っておく。
④ ③が熱いうちに②の漬け汁にひたし、全体をよく混ぜ合わせ30分以上置く。
【POINT】
◎なすの下ごしらえで使う塩水は水500mlに対し塩小さじ1程度。
塩水に浸けおくことで余分な油の吸収を防ぎます。
◎めんつゆはストレートのものがなければ、表記通りに水で薄めて使ってください。
◎揚げ焼きをしたあと、余分な油を切っておくことで味の馴染みがよくなります。
◎油や旨みのあるものと合わせることでゴーヤの苦みが和らぎます。
◎粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、冷やしておくとおいしいです。
多めに作っておいて、常備菜にもおすすめです。