「トレンドラボ」のコーナー、水曜日のテーマは「ヘルスケア」です。
第1週 水曜日のテーマは「薬膳」。
薬膳料理家の大原レミさんに、おうちでできる”薬膳レシピ”を紹介していただきます。
今回のレシピは・・・「ひじきと緑豆春雨の梅煮」

画像: 6月5日(水)「トレンドラボ」…大原レミさんの薬膳レシピ‼

6月の薬膳のおはなしと食材について

6月に入ると、自然界は夏に向かい、
海に囲まれた日本ではムシムシとした湿度を感じやすくなってきます。
梅雨の到来です。

農作物の成長には欠かせない恵みの雨ではありますが、
わたしたちの身体にとってはあまりうれしくないものだったりします。
梅雨どきのトラブルと言えば、間違いなく湿気によるものです。
多すぎる湿気は、自然界だけでなくわたしたちの体内にも溜まり、
それが様々な不調を引き起こすものです。
ひとによって、どの部位に不調が出てくるかというのは違っていて、
頭部や上半身、肌、胃腸、関節に出やすかったりと様々です。

雨が続くと、頭がずーんと重くなったり、肌にブツブツが出やすかったり、
お腹を下しやすかったり、ひざなどの関節が痛くなったり。
そんな経験はないでしょうか? 
元々、身体がむくみやすいと感じているかたは、
湿気の多い梅雨の時期には体内にある余分な水気が
さらにあふれてくるので、しんどい不調を引き起こすことがより多くなります。

そして、わたしたちの臓器のなかで、何よりも湿気を嫌うのが胃腸です。
胃腸は、湿気にとても弱いのです。
湿度が高くなるのとともに、気温も上がって蒸し暑くなってくると、
ついつい身体が欲するのはキーンと冷えた冷たい飲み物や
アイスクリームなどの冷たい食べ物ではないでしょうか? 

実はその習慣を続けていると、胃腸が冷えてどんどん弱ってしまい、
食べたものの消化不良や、食欲減退など、
エネルギー不足のからだを作ってしまうので要注意です。

そこでどうすれば良いのかというと、
食材が持つはたらきを上手に摂り入れることです。
暑い時に冷たい水分をがぶ飲みするのではなく、
身体の熱を冷ますはたらきのあるトマト、すいか、きゅうりなどのウリ類や
緑豆などを積極的に食べること。

身体のむくみによるトラブルには、
それを排出するはたらきのある豆類やウリ類、海藻類を食べると良いです。
胃腸のはたらきを良くするには、イモ類、鶏肉、とうもろこし、かぼちゃ、
米、卵、柑橘類など黄色い食材を食べるようにしましょう。

そして最後に、梅干しです。
6月に入ると一斉にスーパーにも並ぶ旬の梅ですが、
「梅は三毒を断つ」と言われるスーパー食材です。
三毒とは、水の毒、血の毒、食の毒のことです。
身体に溜まった余分な水分を排出し、血をサラサラにし、
生食などの食中毒を予防します。 

そんな風に、少しだけ普段の食事に意識しながら摂り入れて、
日々の不調が少しでもラクになれば良いというのが薬膳です。 
雨にも負けず、自然界に負けず、健やかな毎日を過ごせますように。

「ひじきと緑豆春雨の梅煮」の作り方♪

「ひじきと緑豆春雨の梅煮」
【材料】(4人分)
芽ひじき(乾燥)…大さじ2
春雨(緑豆のもの)…40g
さやいんげん…4本
ごま油…小さじ2
鶏ひき肉…150g
だし汁または水…200ml
めんつゆ(2倍濃縮)…大さじ4
梅干し…2~3個

【作り方】
①芽ひじきは水で戻してザルにあげ水気を切っておく。
 春雨は適当な長さにハサミなどで切る。
 さやいんげんは斜め薄切りにする。
②フライパンにごま油をひいて中火で熱し、
 鶏ひき肉を加えて全体の色が変われば
 芽ひじきとさやいんげんを加えて炒める。
③だし汁とめんつゆと種を取り除いた梅干しを加え、
 ひと煮立ちすれば春雨を加え汁気がなくなるまで煮る。

【★POINT★】
◎ひじきを戻す時は、一度めはさっと洗ってから多めの水を使い、
 5~10分おいたら上の方から手ですくい上げるようにして
 なるべく目の細かいザルにあげる。
(手ですくい上げるのは、底に沈んだ汚れを入れないようにするため)
◎めんつゆは、使用するものの希釈に合わせて分量を調節してください。
◎梅干しは、大きさや塩分がいろいろあるので、お好みに合わせて量を調節してください。

薬膳料理家 大原レミさんについて…

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