画像: 第4番「槇尾山 施福寺」さんをご紹介しました

今週は、第4番札所「槇尾山 施福寺」さんをご紹介しました(5月31日まで閉山中)。
施福寺さんは槇尾山の標高500メートルほどの地点にあり、参拝するには、およそ30分も山を登って行かなければならない西国巡礼屈指の難所といわれています。花山法皇も深い山で道に迷ったという伝説が残っているんですね(馬の嘶きを聞いて、たどり着くことができたので馬頭観音坐像を安置したというエピソードも)。

創建は6世紀で、仏教が日本に伝来してすぐのころ。欽明天皇の勅願により、行満(ぎょうまん)上人が弥勒菩薩を本尊として開創したと言われています。『加古の行満』と称された行満上人は、ヤマト王朝で外交を担った人物。航海の安全や戦勝を祈るため、大和の巻向山から、「磐筒男神(いわつつのおかみ)」という神様を招聘されたそう。巻向山の神様をお祀りしていたので、「巻尾山」と呼ばれ、“巻”の字がいつしか“槇”の字になったそうです。

神様が降臨したとされる岩石「磐座」今が今も山中にあり、古代は施福寺の本堂から、その神様に向かい“遥拝”する神事が厳修されていたとみられ、現在もその名残で、本堂左手に遥拝するための 向拝があるそう。

お寺のご本尊は、行満上人が祀った弥勒菩薩で、その後、706年に高僧行基が修業し、文殊菩薩像を安置。そして、771年に行基の弟子、法海上人が、十一面千手観音像を祀り、札所の本尊となりました。2015年からは常時開帳されています。

また、坐高4メートル以上もある、日本で唯一の方違観音坐像が祀られています。引っ越しや旅行など、凶の方角でも吉方に変えてくれる観音様です。本堂には、そのほかにも四天王像や花山法皇ゆかりの馬頭観音像など、沢山の仏像が安置されていますよ。

なお、施福寺さんは現在、閉山されており拝観ができません。6月1日から平常通りに拝観できる予定とのことですが、状況により変更の場合がありますので、お出かけ前に下記Facebookで情報をご確認くださいね。

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