各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今回は、大阪府枚方市にあります“摂南大学 枚方キャンパス”におじゃましています。

お話を伺うのは
摂南大学
農学部食品栄養学科4年
山中優志 さんです!

画像: 11/19(日)「マクセル meets カレッジナレッジ」

山中さんは、どんな研究に取り組まれているんですか?

昆虫食の安全性に関する研究に取り組んでいます。
世界の人口は、現在およそ78億人ですが、2050年には98億人へと増加し、
2030年には、世界の全ての人にタンパク質が行き渡らない状況に陥ると予想されています。
この解決策として、牛、豚などの家畜に比べて飼育する餌や水の量が少なくて、環境への影響が少なくて、省スペースで繁殖できる栄養価の高い昆虫虫の活用が世界規模で進んでいます。

身の回りでも、よく“昆虫食”を目や耳にする機会がここ数年一気に増えましたね!

はい、それでも日本では、昆虫は害虫として思われており、
食料として受け入れることが難しい状況もあります。
そのため、昆虫食を受け入れていくためには昆虫へのイメージを変えることが大切だと思います。
また、食用・飼料用昆虫の安全性についての調査や研究は始まったところで、
昆虫食が普及していくためには、不安を取り除くための安全性が大切だと思います。

そうなんですね!どのような安全性について研究しているのでしょうか?

はい、私は農薬について研究しています。
例えば、りんごやオレンジ、野菜、穀類などの食べ物は、
その中に含まれている農薬を調べるための分析法が確立されています。
しかし、昆虫にどれくらいの農薬が含まれているのかを知るための方法は十分にできていません。
特に、昆虫には農作物にはない昆虫の臓器などの成分もあり、目的とする農薬を分析するためには妨害になるので、うまく取り除く方法が必要になり、その研究に取り組んでいます。

急速な昆虫食の広がりに、安全性が追いついていくことが必要ですので、
昆虫食が安心して食べられるための安全性のデータを得るための研究を行っています。

昆虫が食べた餌に、農薬が含まれていて、それが昆虫に含まれたままになっていると、不安ですねよね?

これからは、昆虫食は生産管理された工場で安全に作られていくと思いますが、安全性を守るための技術を開発しておくことが大切だと思っています。
昆虫食はさきほどもお話しした未来の食糧問題解決のために、SDGsの目的達成のためにも必ず普及すべきだと思います。
そのためには、安全性のエビデンスが必要です。
安全面の研究も同じ速さで進めなければなりません。

来週も引き続き、山中さんからお話を伺います。
ありがとうございました。

番組の情報や収録の模様は、
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