各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。

今月は兵庫県姫路市にあります“兵庫県立大学 姫路環境人間キャンパス” 
におじゃまします。

お話を伺うのは
兵庫県立大学
環境人間学部 4年
池山 晃太朗さんです!

画像: 4/14(日)「マクセル meets カレッジナレッジ」

『タンパク質危機』をテーマにした授業を小学生に実施されているとのことですが、
今週は、『タンパク質危機』について詳しく教えていただけますか?

『タンパク質危機』とは、人口に対してタンパク質の需要と供給のバランスが崩れることを
指す言葉で、近い将来に発生する可能性が高いとされている社会課題です。

2020年時点の世界の人口はおよそ 78億人とされていますが、
国連の人口予測では、今後 2025年には 97億人、2100年には 108億人となる予測で、
当面は人口が急速に増えていくとされています。
そんな中で、“タンパク質”とは、人間に欠かせないものです。
人間が必要なタンパク質は体重の1000分の1程度とされています。
体重50キロの人であれば50グラムのタンパク質が必要になります。
このように考えると、2050年にはタンパク質の供給量が足りなくなる可能性があるのでは?
と欧米を中心に議論されています。

なるほど、ではタンパク質の供給を増やせばいいんじゃないんですか?

そうともいかないんです。
タンパク質危機で特に課題視されているのが、肉、とくに牛肉の消費量です。
現代の食生活においてタンパク質摂取は食肉に大きく依存しています。
発展途上国で人口が増加し、さらに GDP が成長して食生活が向上してくると、
肉の消費量は必然的に高くなります。

ですが、食肉を増産するためには家畜に与える穀物の飼料が必要になります。
穀物を増産するには新たに土地や水が必要となるため、森林を開拓する必要があるなど、
環境面で持続可能ではないんです。

これが『タンパク質危機』といわけですね。
では、どうすれば良いのでしょう?

食肉の増産が難しいとなると、 タンパク質摂取の生産効率が良い別の食品の比率を高めていかないといけません。そこで代替食品の積極的な摂取が必要とされます。例えば、大豆ハンバーグがあり、昆虫食、培養肉も注目されています。
もちろん、賞味期限切れなど、フードロスも削減していかないといけません。

2050年、あとたった25年ほどなので、誰しもが他人事ではありませんよね。
特に今後大人になっていく小学生に、こういった問題に対する意識を植え付けていくことが
未来につながっていくんでしょうね。

番組の情報や収録の模様は、
カレナレ公式Xでアップされています!

今週の放送はradikoタイムフリーでも聴くことができます!

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