各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今月は、東京都千代田区にあります
“法政大学” におじゃましています。
お話を伺うのは
法政大学
人間環境学部人間環境学科 3年
倉林琉 さんです!
倉林さんは、どのような活動に取り組まれているんですか?
私はゼミの活動で中小企業に向けた『健康経営 』の発信を行なっています。
“健康経営”とはどういった経営なんですか?
“健康経営” とは 、従業員等の健康保持・増進の取り組みが将来的に収益性 などを高める
投資であるとの考えのもと、健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に実践することです。
わかりやすく言うと、手間や費用はかかりますが企業が経営理念に基づいて
従業員の健康保持・増進に取り組むことで 、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織力の
活性化をもたらし、その結果業績向上や組織としての価値向上へつながることが期待されます。
働く方々を大切にすることが、結果的に企業の利益につながるということですね。
15歳以上65歳未満の人口である“生産年齢人口”が年々減少しているため、
“人材不足”は深刻な問題となっています。
この生産年齢人口が引き上がる可能性があることや、国民医療費の増加などから、
従業員に“長く健康に働いてもらうこと”が必要不可欠です。
これにより現在の人材が安定するだけでなく、会社の評判も高まり、
新しい優秀な人材確保にもつながります。
最近は、転職市場の賑わいも注目されていますが、裏を返せば働き方についても取り組みを進めないと、人材の流出につながってしまうということですよね。
はい、SDGs を基準に具体例を挙げると、目標3の「すべての人に健康と福祉を」では、
従業員の健康を管理することが、目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」では、育休や復職、
さらにハラスメント対策などの女性の活躍をサポートする環境づくりが 、
そして、目標8の「働きがいも経済成長も」では、ティーセント・ワークや
ワークライフバランスを推進することが、健康経営につながります。
この“健康経営”を、倉林さんが実際に企業に伝えられている、ということですよね?
はい、ですが、提案する際には具体的な成果や数値化が必須です。
そこで今年度から、ゼミの教授と、株式会社熊乃前鋼材という企業の皆さまにご協力をいただき、
健康経営を導入し、推進していくためのプロジェクトチームを立ち上げました。
このプロジェクトを通して、健康経営の効果的な方法を見つけたり、導入の前後で企業内に
どのような変化があったのかを定量的に明らかにし、中小企業として有効的なモデルを
作り上げたいと考えています。
なるほど!来週は具体的にチームでどのような内容に取り組まれているのかなど
倉林さんから研究について詳しくお話を伺います!