各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今月は、東京都千代田区にあります
“法政大学” におじゃましています。
先週に引き続きお話を伺うのは
法政大学
人間環境学部人間環境学科 3年
倉林琉 さんです!
従業員への健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性などを高めることにつながる
という考えのもと経営を行うのが“健康経営”とのことですが
具体的に倉林さんは企業さんと、どのような形で発信をされているんですか?
現在、ゼミの教授と株式会社熊乃前鋼材という企業の皆さまにご協力をいただき、
健康経営を推進するプロジェクトチームを立ち上げ、
“健康経営”の取り組みを実践していただいています。
その企業が 、まず食事について取り組みたいとおっしゃっていたので、
栄養状態を把握するために、食事を管理するアプリをまずは役員レベルの方々に
使っていただきました。
まずはまさに“カラダ”の健康のための取り組みですね。
結果はいかがでしたか?
結果的にあまりうまくいかず、意識が続かないという意見をいただきました。
アプリを使用することで、仕事外でも監視されているように感じてしまう点や、
完璧を求めるあまり、心の健康が保たれていない可能性があることが課題だと感じました。
なるほど、体が健康であればそれでいいというわけはないということですね。
そうですね。体の健康だけを求めてしまうと、スイーツやお酒などの自分にとっての
ご褒美までも制限されてしまうため、心の健康を保つことも重要だと考えています。
また、このような“体の健康”に関すること以外にも、企業理念や会社についての共有を行い、
目標や意識を明確にすることも、“健康経営”のひとつです。
こちらに関しては、「健康経営ダイアログ 」というものを使用したいと考えています。
これはカードを利用し、従業員同士での話し合いを通して健康経営のテーマを見出すことです。
健康経営にいざ取り組もうとしても、何から始めたら良いかわからない場合や、
目的の具体性を持たせたい場合にこのツールを用いることで、対話を通じてその企業にあった
テーマを見つけることができます。普段あまり話すことのない話題に対して話し合うことで、
健康経営に触れることはもちろん、従業員間でコミュニケーションが生まれます。
まだ、“健康経営”に関しては、いろいろな方法を試しながら、と言う部分も多いかと思いますが、
最後に、今後の目標を教えていただけますか?
はい、チームでは健康経営によって企業の持続可能性を高めていくことを目的として
研究を進めていて、この目的を達成するために、健康経営をまだ実践していない企業に
提案するためのモデル化を目標としています。
倉林さん、 2週間にわたってありがとうございました!