各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今月は、大阪府大阪市にあります
“大阪工業大学”におじゃましています。
お話を伺うのは
大阪工業大学 大学院工学研究科
電気電子・機械工学専攻 2年
藤下誠基さんです!

藤下さんの取り組まれている研究について教えてください!
はい、僕は、“セルロース複合材料の非線形特性に及ぼす繊維凝集の影響”について研究しています。
すみません、“影響”という言葉以外全くわかりませんでした
そうですよね。
わかりやすく言いますと、“プラスチックに植物の繊維を混ぜて強度を上げる”研究です。
一般的には、“バイオマスプラスチック”と呼ばれる植物由来で、
自然に分解されやすいプラスチックの導入が進んでいますが、
この“バイオマスプラスチック”よりもさらに強度が高く
環境にやさしいものを 作るための研究です。
なるほど、身近なところでは*最近、紙ストローから
“バイオマスプラスチックストロー”へ変える企業も増えてきていますよね
そうですね。
僕の研究で扱うものは、“車”や“飛行機”など、“構造物”として使用できる強度を持ち、
鉄の代わりにもなるようなプラスチックです。
例えば、車にこの植物の繊維を使用したプラスチックを使用することで、
30%の軽量化と、10%の燃費向上ができた、コンセプトカーもあるんですよ。
また、植物の繊維を使用することで、素材を作る際のCo2の排出量も削減できるんです。
このことから、特に自動車業界で注目されています。
“未来の新素材”というわけですね。
はい、そこまで強度の課題が少ない部品としては、家電などでも、すでに一部普及しています。
知りませんでした、ですが、どうしてこの研究に興味を持たれたんですか?
元々、車が好きで、車を設計するような仕事に就きたい、と考えていました。
学部時代には、課外活動として“学生フォーミュラプロジェクト”に参加し、
大会にも出場していたんです。
自分で車のパーツを設計・制作し、パーツの安全性や性能の解析を行って評価もしていました。
この経験から、この研究に興味を持ちました。
なるほど、さて、今週はお時間が来てしまいました。
続きは、来週も引き続き藤下さんから伺います。