各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。

今月は、大阪府大阪市にあります
“大阪工業大学”におじゃましています。

お話を伺うのは
大阪工業大学 大学院工学研究科
化学・環境・生命工学専攻 1年
野村航平さんです!

画像: 1/19(日)「マクセル meets カレッジナレッジ」

野村さんの取り組まれている研究について教えてください!

はい、僕は、“自然交配によって得た胚盤胞の体外培養”を研究しています。

今週の研究テーマも難しそうですね!ご説明をお願いできますか?

はい、その前に、SDGsの3番目のゴールは「すべての人に健康と福祉を」です。
そして、このゴールには「2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する
健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が
利用できるようにする」という目標があります。
僕の研究は、将来的にこのゴールに向けた“不妊治療”の一助となる内容です。

「不妊治療」ですか、ここ数年で一気に耳にする機会が増えましたよね。

はい、日本での不妊治療実施数は、世界2位です。
人口の多い中国が1位ではありますが、人口が日本の10倍以上のため、
実質的に日本がトップクラスといえます。

世界で見てもそれほど多いんですね

はい、これには“晩婚化”や“不妊治療”を始める時期の遅さなど、
さまざまな要因が考えられます。
また、2022年からは、不妊治療の保険適用もスタート。件数も増加しています。
しかし、実際の妊娠率は、高齢化と相まって、胚移植で30%ほどです。

体の負担を考えても簡単なことではありませんし、
保険適用とはいえ、費用もかさみますし、もっと成功率が上がるといいですよね。

実際に、生殖工学分野や臨床現場では体外受精や胚体外培養、つまり
受精卵の次の段階である“胚”を数日間体外で培養してから子宮に戻すという
治療が盛んに行われています。
ですが、胚発生や着床の過程については不明な点が数多く存在するんです。
現状は、やってみて、うまくいかなかった、だけどその原因はわからないまま、
もう一度チャレンジしてみる。
という半ば手探りのような状態で治療が行われています。
この原因を探るための研究が、“自然交配によって得た胚盤胞の体外培養”です。

なるほど、さて、今週はお時間が来てしまいました。
続きは、来週、野村さんから伺います。

番組の情報や収録の模様は、
カレナレ公式Xでアップされています!

今週の放送はradikoタイムフリーでも聴くことができます!

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