「SDGs」とは、世界が抱える様々な課題を、
2030年までに解決するための17の国際目標のこと。
『SARAYA FLAP』では、「SDGsの17の目標」を紹介しながら、
関連する「最新ニュース」や「話題」を、皆さんと一緒に考えています
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先週は、個体数が増えてしまっている「野生の熊」問題についてお話をしましたが
今週は、減っている動物のお話し。
いまの段階では生息しているけれども、個体数が減少していて、
将来的に地球上から姿を消してしまう可能性がある野生生物を
「絶滅危惧種」と言います。
わたしが取材したボルネオ島は、地球上でもまれに見る生物多様性の高い、
いわゆる「ホットスポット」。
わかっているだけでも 288種以上の陸上哺乳類、688種の鳥類、
260種以上の爬虫類、180種以上の両生類、15,000種以上の植物、
数えきれない昆虫たちがひしめき合って暮らしています。
ボルネオを象徴する動物といえば、ボルネオオランウータン
もともとは東南アジアに広く生息していたようですが、
現在はボルネオ島のボルネオオランウータンと、スマトラ島のスマトラオランウータン、2017年11月に新種認定された「タパヌリ・オランウータン」の3種類が
生きているだけです。
生息数はとても少なく、諸説ありますが…ボルネオオランウータンは54,000頭、
スマトラオランウータンが14,600頭、タパヌリオランウータンは800頭あまりと
推定されています。過去100年間で90%も激減したと言われ、
絶滅危惧種としてレッドリストに登録されています。
ボルネオゾウはボルネオの北部~東部に1,500~2,000頭ほどだと推定されています。
1980年代から、アブラヤシプランテーションの開発が急速に進み、熱帯雨林が激減。
森を失ったゾウはプランテーションに入り込み、被害をもたらす害獣として、
銃殺されたり、毒殺されたり…という事件も起こっています。
大きな鼻を持ったボルネオ固有種のサル「テングザル」も、熱帯雨林の伐採や、
エビ養殖場の拡大によって、「マングローブ林」が減ってしまったことで息数が激減。
絶滅危惧種に指定されています。
アメリカの「米国野生生物当局」では、先日、個体数が激減している「キリン」を
絶滅の恐れのある種に指定し、「種の保護を支援する」という案を発表しました。
今回提案された絶滅危惧種の候補は、西アフリカキリン、コルドファンキリン、
ヌビアキリンの3種で、これらのキリンの個体数は、
1985年以降、2万5653頭から5919頭へ約77%減少しています。
驚くほどの速度で個体数が減っている原因は、気候変動や密猟。
気候変動により、アフリカの各地で干ばつが頻発。
農作物は不作となり、家畜や動物のほか、
多くの人々が食料、水の不足に見舞われています。
また密猟の影響も深刻で、2018年の報告書によると、アメリカには、
密猟品として、過去10年間で少なくとも約4万頭のキリンが輸入されたそうです。
SDGs、13番目の目標は、気候変動に具体的な対策を。
15番目の目標は、陸の豊かさも守ろう。私たちにできることは何でしょうか?