毎週月曜日にお届けする「オオサカマンスリージャーニー」。

大阪府内の市町村をひとつ取り上げ、1ヶ月にわたって深掘り。ゲストを招いて、DJの”おまり”こと三浦茉莉がインタビューします。ユニークなイベントやその町特有の取り組み、特産品など、町の魅力を幅広く発信するコーナーです。

さて、今月ご紹介するのは・・・大阪市!

戦国時代には豊臣秀吉が天下統一を成し遂げ 大阪城を築き、江戸時代には「天下の台所」として日本最大の商業都市となりました。大阪府中部に位置し、産業と文化が行き交う大阪市は1889年に市制施行し、1956年に政令指定都市へ移行しました。

現在の人口は約279万人。24の区からなる水の都「大阪市」は、生活・交通の利便性が高いだけでなく、大阪ならではの雰囲気や文化を感じられる活気のある街です!

画像: 2025年5月19日(月)マンスリージャーニー@大阪市⑥

おまり:今日は大阪市の不妊治療費等助成事業について、こども青少年局管理課 池田昌史さんにお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

池田さん:よろしくお願いいたします。

おまり:池田さん、緊張してますか?

池田さん:のどから心臓が出そうです。

おまり:大丈夫です。私が池田さんの前で2~3回かんでいるので、気をラクにしてください。

池田さん:じゃあ僕もかんでも大丈夫ということで…?

おまり:はい!よろしくお願いします。先週ご出演いただいた西尾さんは「こども青少年局企画課」だったんですが、今日スタジオに来てくださった池田さんは「管理課」ということですが、こども青少年局管理課のお仕事について教えてください。

池田さん:こども青少年局管理課では、子育て支援に関する事業を幅広く行っている部署でして、3つのグループに分かれています。

私が所属している母子保健グループでは、母子健康手帳に関する事務をはじめ、妊産婦や乳幼児の健診など、妊娠・出産・赤ちゃんの健康に関することなどの業務を行っています。

おまり:妊娠・出産・赤ちゃんに関することを相談できるところなんですね。心強いですね。そんな子供を授かることに対しての助成事業も行っているという事ですが…。2022年4月から、不妊治療のうち、人工授精や体外受精などが公的医療保険の対象となったというニュースはご存じの方が多いと思います。とはいえ、不妊治療は自己負担がまだまだ大きいですよね。

池田さん:そうですね。保険適用となった今でも、不妊治療やこの治療に至るまでの検査において、経済的な負担が大きいものとなっています。こうした状況を踏まえ、大阪市では「不妊検査にかかった費用」や「体外受精などの特定不妊治療において保険診療と併せて実施した先進医療の治療費」に対する助成事業を行っています。

おまり:これはうれしいなと思うんですけども、この不妊治療費等助成事業がスタートすることになったのは市民からの声があったということなんでしょうか?

池田さん:まず令和4年4月から不妊治療の保険適用が始まった際、医療機関にアンケート調査を行いました。この結果、不妊治療にあたって、保険診療のみならず先進医療を併用しているケースが多いことが分かりました。また国の資料において、不妊治療が保険適用となったものの、保険適用になるまでに行われていた治療や薬のすべてが保険適用とならず、そういった治療や薬を使っている方の経済的な負担が残っている状況が分かりました。

おまり:そんな経済的負担を軽減するために、市独自の事業を行っているとお聞きしました。

池田さん:はい。先ほどお伝えした背景から、大阪市では安心して必要な不妊検査や不妊治療などを受けられるよう「不妊検査にかかった費用」や「体外受精などの特定不妊治療において保険診療と併せて実施した先進医療の治療費」に対して独自の助成事業を行っています。

おまり:では不妊治療にかかった費用である「不妊検査費助成事業」について詳しく教えてください。

池田さん:はい。不妊症の診断・治療計画のために医師が必要と認めた初期の検査が助成対象となります。助成は夫婦1組1回限りで、助成額は5万円が上限となっています。なお、検査開始日時点で、妻の年齢が43歳未満で、夫婦そろって検査を受けていることを条件としています。また、検査の対象機関は、保険医療機関の産婦人科や婦人科、泌尿器科、不妊治療専門クリニックとなります。

おまり:なるほど。ではもう一つの、保険診療と併せて実施した先進医療の治療費に対して助成事業について教えてください。

池田さん:はい。対象となるのは「体外受精などの特定不妊治療において保険診療と併せて実施した先進医療に要した費用になります。この費用の7割を対象とし、上限5万円を助成します。不妊治療の保険適用回数と同じく、治療開始日や妻の年齢によって3回もしくは6回までを上限として、申請いただけます。また助成対象となる医療機関は、先進医療を実施する医療機関として厚生労働省から指定を受けている必要があります。

おまり:こちらの助成はどのような方が対象となりますか?

池田さん:対象となるのは、事実婚を含む夫婦のどちらかが大阪市にお住まいの方となります。このほか、申請期限など諸条件がありますので、詳しくは大阪市のホームページを

ご覧ください。

▼大阪市不妊検査費助成事業について

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000589330.html

おまり:不妊治療に対して、どうしたらいいの?と迷われている方も多くいると思います。そういった方々の悩みを聞いてくれる場所があるとお聞きしました。

池田さん:大阪市と大阪府では共同で「大阪性と健康の相談センターcaran-coron」を設置しています。このセンターでは、不妊にまつわるさまざまな悩みなどの相談ができます。

おまり:リーフレットを見させていただいたんですが、不妊・不育の相談だけでも いろいろな取り組みをされていますね。

池田さん:そうですね。不妊といっても、ただ妊娠が難しいといった悩みだけではありません。ご自身の不安や悲しみなど、抱えておられる悩みはさまざまです。こうした悩みに添えられるよう、大阪性と健康の相談センターでは電話相談や面接相談、カウンセリングなどを行っています。

おまり:その他にも、カラダの変化に伴う性に関する悩みなどの相談もできるんですね。

池田さん:はい。不妊にかかわらず、カラダのことや性に関することについて、チャット相談を開設しており、専門の相談員に相談ができます。また、流産や死産等を経験された方、出産後に小さな赤ちゃんをなくされた方など、お子様をなくされた方の悲しみに寄り添うグリーフケアについても、お話会や個別相談を行っています。

おまり:本当に心強いですし、心が救われる方がたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。こちらは大阪市と大阪府が行っているということですが、利用するには大阪府下にお住まいの方でも大丈夫なのでしょうか?

池田さん:お悩みのある方であれば、誰でもご相談いただけます。

おまり:講座やセミナー、カウンセリングなども行っています。詳しくは「おおさか性と健康の相談センターcaran-coron(カランコロン)」で検索してみてください。

▼おおさか性と健康の相談センターcaran-coron

https://caran-coron.jp/

おまり:ではあらためて、池田さんにとって大阪市の好きな所、教えてください。

池田さん:私の大阪市の好きな所は、歴史が深いというところだと思っています。たとえば街は新しく見えて、ところどころに歴史の深さを感じるところが多いです。交差点の名前ひとつを取っても、そこがどんな場所だったかなど、想像を掻き立てられます。

おまり:おもしろいですね。たとえばどんな交差点の名前ですか?

池田さん:三浦さんは四ツ橋交差点はご存知ですかね?長堀通りと四ツ橋筋の交差点は4つの橋が架かっていたと言われているんですね。となると、四ツ橋には南北東西に川が流れていたということになり、今の長堀通りは川だった。四ツ橋の西には西大橋、東には心斎橋、つまりすべて橋が架かっていたことになります。鰹座橋交差点とか、白髪橋交差点とか、長堀通り沿いには橋の名前が付いた交差点がたくさんあるんです。

おまり:うわ~おもしろい~。博士って感じですね。

池田さん:興味深いですよね。

おまり:今のお話だけでもめちゃめちゃ広がりましたもんね。ロマンがありますね。大阪の歴史には。では最後にリスナーのみなさんへ一言お願いします。

池田さん:大阪市では様々な事業を行い、市民のみなさまが暮らしやすいまちづくりを行っています。また、不妊治療費などの助成制度をはじめ、みなさまが安心してこどもを産み、育てられる環境をめざして、取り組んでまいりますので、こうした制度をぜひご活用いただきたいと思っています。

おまり:大阪って女性が住みやすいところだったんだなと嬉しくなりました。今日はこども青少年局管理課 池田昌史さんをスタジオにお迎えしました。ありがとうございました。

池田さん:ありがとうございました!

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