毎週月曜は「オオサカ マンスリージャーニー」と題して大阪府内の市町村をピックアップし、街の魅力をたっぷりお届けしています。

今回ご紹介するのは……四條畷市!

四條畷市は、大阪市内から便利なアクセスでありながら北生駒山地が見守る、まちと自然、人と人がほどよい距離の市全体が自然体なまちです。

画像: 2025年12月29日(月)マンスリージャーニー@四条畷市

おまり:今日は四條畷市で行われている「自動運転車」の運行について田原コネクトカートボランティアスタッフの旭さん、そして四條畷市役所 田原支所の塩見さん・井上さんにお話を伺いしたいと思います。お三方よろしくお願いいたします。

旭さん&塩見さん&井上さん:よろしくお願いいたします。

おまり:さっそくなんですが四條畷市のどの地域で「自動運転車」の運行が行われているのでしょうか?

塩見さん:四條畷市は3分の2が山で、その山を挟んで東側、奈良県生駒市のお隣の田原地域です。田原地域は、平成2年に「まちびらき」をしまして閑静な住宅街と昔ながらの、のどかな田園風景が広がる地域です。この田原地域の活性化しようという取り組みのひとつが、自動運転車の運行です。ここは山間部を切り拓いて開発された土地で坂道が多く、地域の皆様が運転免許を返納したあと、地域内を移動するのに大変不安を抱えているという声がたくさんあったので、こういった自動運転車を取り入れた地域内移動に取り組んでいます。

おまり:地域の交通課題に向けての運行という事ですが、運行開始に向けて、市民の皆さんからの反応はどうでしたか?

塩見さん:ここ田原地域は「けいはんな学研区域」にありまして、このような先端技術を取り入れることにすごく寛容な地域であります。そういったことで反対意見は特にございませんでした。また、お祭りやイベントなども地域の方が自主的に行っていただいているので、この自動運転の取り組みに関しても、多くの地域ボランティアの方にご協力いただいています。

おまり:地域の方と一緒に作る街が実現されているんですね。実際に走っている「たわらコネクトカート」とはどんなものなのでしょうか?

井上さん:たわらコネクトカートは、ゴルフをされる方はお分かりの方もいらっしゃるかと思うのですが、ゴルフ場にあるカートを7人乗りにした電動カートを使用しています。現在、毎週水曜日と第3土曜日に、市民ボランティアたわらコネクトカート(通称TCC)の皆さんによって運行しています。田原地域の拠点である市役所、公民館機能のある「グリーンホール田原」とドラッグストアや美容室等がある商業施設を結ぶ巡回ルートを自動運転で走行し、それ以外の各地域の公園や集会所へは手動で運行しています。

おまり:へぇ~。バスや乗用車の形でなく、どうしてカートを採用することになったのでしょうか?

井上さん:これまでバスタイプなど何種類かの自動運転やモビリティを地域の方と一緒に視察や見学に行かせていただきました。時速20キロ以下で公道を走行することが出来るグリーンスローモビリティの中で、カートタイプとバスタイプの2種類を地域の方に試乗体験をしていただき、その意見等を踏まえ、最終的に7人乗りのカートに決定しました。

カートタイプはゆっくり走行しますし、乗車されている方同士の会話がはずみ、開放的な車両なので子ども達が手を振ってくれたりして、カートのスタッフに声をかけてくださったり、新たなコミュニティが生まれている気がします。

おまり:オープンな感じがコミュニケーションを生む環境になっていて、それもいいですね。さて、自動運転と言うとレベル0から5まであると思いますが、こちらのカートはどのレベルで運転されているのでしょうか?

塩見さん:田原地域で走っている自動運転は、自動運転レベル2で昨年の5月から運行を開始しています。自動運転レベル2は、運転支援システムが走行環境に応じたハンドル操作はするんですが、ドライバーが運転して最終的な判断はドライバーがします。システムが補助していない部分の運転操作をドライバーが行う、ハンドフリーという形です。よりもっと安全で安心して運行できる自動運転に向けて、自動運転レベル4に向けて、実証実験を行っています。

おまり:レベル4っていうのは、どういう感じになるんですか?

塩見さん:自動運転レベル4は、ある一定区間や地域に対して、ドライバーが判断することなくシステムが運行するというのが、レベル4です。

おまり:なるほど。自動運転化されると人手不足の解消にもつながりますね。では、自動運転ではどのようにルートを認知しているのでしょうか?

塩見さん:「田原台センター」と市役所機能がある「グリーンホール田原」との間をまわる巡回ルートを高精度3次元地図というのを作成しまして、その地図の中に停止位置であったり、速度を設定し、カートにセンサーを引っ付けて、障害物を感知しながら走行しています。

おまり:本当にテクノロジーの進歩ってすごいですね…!ボランティアの皆さんによって運営されているそうですね?

旭さん:そうですね。ボランティアがドライバーさん・運転の班と、予約受付を担っている班と、広報活動を担っている班があり、ドライバーさんがどうしても人手不足の場合はサポーターとして受付や広報の人間が乗る形でボランティア活動をさせてもらっています。

おまり:心強いですね。実際の利用状況はどのような感じですか?

旭さん:毎週水曜日と第3土曜日の運行しているのですが、これまでで約3000人くらいが乗ってくださっています。地域内の公園に乗り場があり、そこに札を付けているので、そこに予約を入れて乗車してもらったり、自動運転のときは、そのセンターと支所との間を自動運行しているので、そこで待っていてもらったら乗れます。乗りたいときに手を挙げたら、乗れるシステムになっています。

よく利用していただいているのは「グリーンホール田原」でサークル活動・卓球をされているお姉さま方や、高齢者施設「パークヒルズ田原苑」で行われる「いきいき100歳体操」に参加される方が毎週予約を入れてくださって、利用されています。なかには「ちょっと買い物に行きたいから乗せて」という方もいるので、少しずつ輪が広がっています。

おまり:いいですね。助かりますね。田原地域の皆さんの生活の足になってきている「たわらコネクトカート」。レベル4への実証実験について課題はありますか?

井上さん:国からの補助金などを活用して、自動運転LV4に向けて、現在も実証実験をしていますが、続けていくには経費がかかります。このような四條畷市の取り組みを、是非ふるさと納税などで皆様から応援いただけたらなと思っています。

また、今ラジオをお聞きの皆様にも、機会があれば「たわらコネクトカート」に実際に乗りに田原地域にお越しいただき、応援していただければとも思っています!

おまり:素敵だと思います。市民が住みやすい街への取り組みの、さらなる活躍を応援しています!では、そろそろお時間が迫ってまいりましたので、皆さんにとって四條畷市の好きな所をそれぞれ教えていただけますか。

塩見さん:地域のみなさんがすごく協力的で、地域力が魅力かなと思います。実際に先端技術で走っている自動運転のカートですが、実は動かしているのは人情であったり、人の力。そこが田原地域の魅力かなと私は思います。

おまり:なんか素敵ですね。

旭さん:ボランティアさせていただいていて、世代を問わずいろんな方と出会えるのはいい体験をさせていただいていると思います。そういった人のあたたかさがある田原地域が好きで住んでいますので、みなさんにもぜひ来ていただいて、自動運転のカートに乗っていただきたいです。

おまり:カートに乗り降りする際に、お取り寄りに手を差し伸べるような若者の絵が目に浮かんだんですけど…。

旭さん:ぜひぜひ、若い人も募集しています。

井上さん:私の四条畷市の好きなところは、特に田原地域は自然との距離がとっても近くて、春は桜がキレイですし、秋は紅葉もすごいキレイで季節の変化を身近で感じながら生活できる場所なところがすごい好きです。

おまり:なんか素敵な3人ですね。すごく仲が良さそうで明るくて、四条畷市の良さが伝わってきました。これからも応援しております。では皆さんから、最後にリスナーの皆さんへ一言お願いします。

旭さん:ぜひぜひ、四条畷市の田原に来ていただいて、まずカートに乗っていただきたいです。フルオープンなので春や初夏はすごく爽やかな風を感じられますし、秋なら稲穂の実りも見れますし、とても自然豊かなところなので、ぜひぜひ乗りに来ていただきたいです。地域の方にはボランティアにどんどん参加していただきたいなと思っております。

塩見さん:田原地域の皆さんもそうですし、自動運転に興味のある方、四条畷市外の方でも大歓迎ですので、ぜひボランティアに参加していただければと思います。よろしくお願いします。

井上さん:今、紹介した田原地域以外にも自然豊かで魅力的な場所もまだまだありますので、お近くに来られた際はぜひ四条畷市にお越しいただけたらなと思います。

おまり:興味ある人、たくさんいると思います。まずはカートを乗りに四条畷市に行かない?みたいな感じで、遊びに来てくれたらうれしいですね。

今日は、四條畷市で行われている「自動運転車」の運行について田原コネクトカートボランティアスタッフの旭さん、四條畷市役所 田原支所の塩見さん、井上さんにお話しを伺いました。お三方、ありがとうございました。

旭さん&塩見さん&井上さん:ありがとうございました!

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