[おふらじ!EX]第116回 放送後記
「わかりません・・・。」
答えた声が震える。
否が応にも、額から顔に伝う汗が私の感情を表してしまう。
2017年末、私は路頭に迷っていた。
大学を卒業してからというもの、定職につかなかった私は、アルバイトを転々としながら、実家で親のスネをかじり尽くすような生活を送っていた。
—このままじゃだめだ。
そんなありきたりな言葉が頭をよぎる。
だが、だからと言ってなにか新しいことを始めるでもない。
食べて寝て、朦朧としたまま毎日を浪費する私が生きる意味って?
だからといって、何か新しい目標を探すでもない。
「ズッティー、あんたいい加減にこれからどうするか決めたら?」
母から声がかかる。
もう何回...