アーティストが隔週でDJを担当する人気番組『FM OSAKA E∞Tracks Selection』(火曜19:00~19:30)による初のライブイベント『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』が、11月24日(木)心斎橋BRONZEにていよいよ開催される。そこで、記念すべき第1回にして見事にソールドアウトした同イベントに向け、現在DJを担当しているラックライフ、Shout it Outの2組の緊急対談が実現! バンドマンとして先輩後輩にあたる2組が、お互いの印象や番組での裏話、時にはお悩み相談まで…(笑)、ラックライフPON(vo&g)&LOVE大石(ds)×Shout it Out山内彰馬(vo&g)&細川千弘(ds)がざっくばらんに語ってくれた、ここだけのスペシャルインタビューを前後編のフルボリュームでお届けします!
「ラックライフのライブって、僕がやりたいことというか目指したいものと、結構共通するものがあるんで。だから…盗みまくれるんですよ!(笑)」
――関西在住の2組ということで、もちろんお互いの存在は知っていたと思いますが。
山内「僕は高校生のときに『大阪の北側から。』っていうイベントを観に行ったことがあって、その後にSHE’Sのワンマンの打ち上げで、大石さんに挨拶だけさせてもらって、今年の5月にIvy to Fraudulent Gameのツアーでやっと対バンできたんですけど、ラックライフのライブって、僕がやりたいこととか目指したいものと、結構共通するものがあるんで。だから…盗みまくれるんですよ!(笑)」
PON&LOVE大石「アハハハハ!(笑)」
山内「だから、こうやってまた一緒にやらせていただけるのはすごくありがたい。僕の中でラックライフの存在って、“先輩の先輩”みたいな感じなんですよ」
――シーン的には二世代上だと。ラックライフもまだ全然若いのに(笑)。
細川「ラックライフと対バンする前に結構YouTubeでも観たりしていて。曲もめっちゃいいし、演奏もカッコよくて、非の打ち所がないなと。僕はやっぱりドラムを聴いちゃうんですけど、普通のビートの中にもちゃんといろんなプローチがあって」
LOVE大石「ありがとぉ~ぃ!」
(一同笑)
細川「引き出しもすごいし、めちゃ勉強させてもらってます。こうやって対談もできて、嬉しいというか不思議な感じというか」
――逆にラックライフから見たShout it Outは? また新しい世代のバンドが出てきたわけじゃないですか。
PON「正直、“はい、また来た来た”みたいな(笑)。次から次へと若い世代が出てくる中で、群を抜いて人気があるイメージはあったけど、正直そんなに意識もしてなかった。そのうち消えるやろと思って(笑)」
(一同爆笑)
――パイセンこわっ!(笑)
PON「ヘヘヘヘ(笑)。でも、ライブの出番前やったから2~3曲ぐらいしか観れなかったんですけど、何て言うか…まっすぐな割にすごく尖ってる感じがして。“この子ら、すごいのかもしれない”って。これからどうなっていくんやろって」
LOVE大石「若いバンドがよく出るオーディションがあるじゃないですか。僕らも以前そういうのに応募して、すぐ落ちたんですよ」
PON「全然乗り気じゃなかったのに普通に落ちて、“もうやってられるか!”みたいな(笑)」
LOVE大石「オーディションをあんまり信じてないタイプなんですよ。目標がないまま終わってしまうバンドも多く見てきたんで。でも、最近はグランプリを獲ってもちゃんと続いてるバンドが多いし、1回Shout it Outの記事を何かで読んだんですよ。“悔しい想いをして負けて、来年こそは頑張ろうと誓って獲れた”みたいな」
――ちゃんとチェックしてるね~。
LOVE大石「しかもShout it Outはヤナギ(=柳沢亮太(g)・SUPER BEAVER)がプロデュースしてると。あいつはいっぱい経験を積んでる同い年のバンドやし、そういう自分がいいなと思うバンドとタッグを組んでるなら、いい方向に行く気しかないっていう」
PON「だからライブを観て、ちゃんとやりたいことがあって、それを頑張って実現させようとしてるんやなぁって、めっちゃ思いましたね」
「何なんでしょうね? アホなんでしょうね、多分(笑)」
――先輩方からいろいろとありがたい意見が出てきましたが、Shout it Outは新体制でライブもやり始めて、今はどんな状態ですか?
山内「自分たちの気持ち的な面ではもう馴染んできてて、気を使う部分も含めてちゃんと身を委ねて、好きに音楽をやれてるかなという感じですね」
細川「辞めた2人がやってくれてたことにも気付けたし、じゃあそれを俺らでどうやってカバーし合うのか。最近はそれぞれの役割も明確に見えてきて、それをちゃんと分担することによって、より音楽に集中できてるというか。結構スムーズに進めてるかなぁと」
――ラックライフは長年変わらぬメンバーですごいね。
PON「何なんでしょうね? アホなんでしょうね、多分(笑)」
(一同爆笑)
PON「あと、みんな極度の“めんどくさがり”やと思うんですよね。もう辞めるのがめんどくさい(笑)。僕は特にそうなんですけど、辞めるとなったらいろんな問題が発生して、今後のスケジュールでいろんな人に迷惑がかかるし…って思ってる間に辞めたい熱がどんどん冷めていくんですよ。だから長持ちしてるんでしょうね(笑)」
――やっぱり付き合うより別れる方がしんどいからね(笑)。
細川「高校のときから同じメンバーなんですか?」
LOVE大石「高校生のときにクラスが一緒やった。ただ、高1のときは、俺が好きな女の娘を1回ボーカルにしたけど(笑)」
(一同爆笑)
細川「メンバーが変わらないのは本当に尊敬するところで。何か秘訣はあるんですか?」
PON「メンバーのことを気にしない(即答)」
LOVE大石「で、俺は気にするねん。やっぱりリーダーでもあるし、目標の土台をバンドに持っていく人やから。目標がないと何に向かって走ってるのか分からんくなるから、バンドがおもしろくなくなっていくという」
PON「こういう人がいるから辞められへんねん(笑)」
LOVE大石「でも、21ぐらいまでは、めっちゃ仲は悪かったと思う。全然喋らんかったし」
PON「バリッバリにツアーを廻ってるときとかは、もう空気感がすごかったですね。でも、やっぱり自分らも大人になったし、あんまりツンケンしなくなりましたね」
LOVE大石「あいつのここが悪いところって分かってしまうから、いい意味で別に気にしなくなったというか。それやったら、こっちで上手いこと言ってテンション上げさせてあげようとか」
――めっちゃ大人の意見(笑)。
細川「ハッキリした“きっかけ”みたいなものはあったんですか?」
PON「俺が“何か1人でライブしてる気がする”って思った時期があって、すごい寂しかったんですよ。だから“俺はこんなふうに思ってるんやけど、どうしたらいい?”って1回だけメンバーに相談したことがあって」
LOVE大石「それで結構ヤバめな雰囲気になって、イコマ(g)が“じゃあ1人でやったらえぇやんけ!”って(笑)」
PON「全然覚えてないんですけどね(笑)」
――そうやって思ったことを腹割って言い合う機会があったんやね。いや~タメになる話ばっかりですね。
山内「ホンマ。全部盗めますね(笑)」
細川「俺らは仲が悪いとかは全然ないな。離れ離れになるときがほとんどないし」
――だって、今日も私服が被ったから、ちょっと着替えたぐらいやもんね(笑)。
山内「せめて上だけは変えようって(笑)」
細川「俺らも性格は結構対極なんですよ。俺がリーダーとしてやることをいろいろと決めるんですけど、こいつは基本自由奔放なヤツなんで、特にそういうことを気にしないんですよね。そのバランスが逆に今は活きてるというか、それで成り立ってる感はありますね」
⇒後編は、それぞれの音源の印象から、ラジオがもたらしてくれたもの、そしてライブに向けてアツく語ります!
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
<番組情報>
FM OSAKA E∞tracks Selection
「ラックライフのせやからゆうてるやないの~」(出演:ラックライフ、隔週放送)
「Shout it Outのシャリラジオ」(出演:Shout it Out、隔週放送)
毎週火曜日19:00~19:30 オンエア!
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