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霊長類のクローンが誕生

今週は「クローン」のお話。

「クローン」といえば、1996年、「体細胞 核移植」という手法によって、哺乳類としては初めて、クローン羊の「ドリー」が生まれました。

この「体細胞 核移植」という手法を使うと、理論的には1匹のドナーからいくらでもクローンを作ることができます。

それ以来、科学者たちは、同じ手法を使って、ウシやウサギ、イヌなど20種以上のクローン動物を生み出してきました。

そんななか、中国・上海の研究チームが、
同じ遺伝子をもつカニクイザルの「クローン」2匹を誕生させたとして、アメリカの「科学誌」に論文を発表しました。

そもそもなぜクローンサルを作るのか?

研究チームは、この技術を使って「生物医学 研究用」のサルを増やしたい・・・と語っています。

まったく同じ遺伝子をもつ動物を使って実験を行えば、新しい薬や、新しい治療法の試験をするときに結果のばらつきを小さくすることができるから。とのこと。

また、この実験は、
パーキンソン病、エイズ、発達障害など、
ヒトの複雑な病気や障害を研究するために必要とのことです。


とはいえ、クローン羊の「ドリー」誕生時と同じように、霊長類のクローン誕生は、倫理的な問題も語られています。理論的にはヒトにも応用できるからです。

国際的な議論になるのではないでしょうか。

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