第31回:ご飯のお供選手権(予選)
「闇鍋」 2018/1103/OA
脚本:小野祐実
出演:母/大林美裕・息子/永田聖也・娘/高山春花・父/栩野建夫
SE-1: C.I.―(グツグツと煮える音)
母: 二人ともー、ご飯できたわよー。
娘: はーい。
息子: お、今日鍋じゃん。
母: ただの鍋じゃないの………。今夜は、闇鍋よ!
ふふふふふ………。
SE-2: C.I.―(不気味な雰囲気)
NA: 学ラジ・ショートストーリー「闇鍋」
息子: え、闇鍋って………、
暗闇で鍋食べて何が入ってるか当てるやつ?
母: そう! たまにはそういう面白いことしても
いいかなーって。
娘: でもあれって、それぞれが具材を持ち寄って
作るんじゃないの?
鍋完成してるし、母さん中身知ってるじゃん。
母: まっ、まあ、今日は特別ルールってことで!!
さ、食べましょ! 電気消して!
息子: んん、わかったよ………。
SE-3: C.I.―(電気のスイッチの音)
SE-1: UP~BG―(グツグツと煮える音)
娘: 匂い的にはキムチ鍋か。
でも暗闇で食べるのってなんか新鮮。
息子: つか母さん、変なもん入れてないよね?
めちゃくちゃ辛くしてるとか………。
母: もぐもぐもぐ………ごくん。
大丈夫よ!
ちゃんと食べられるものしか入れてないから。
がぶ、もぐもぐ………うん、お肉美味しい!!
息子: ほんとかよ………。いただきます。
もぐもぐ………、うん、豚肉だ。
娘: もぐもぐ………、私も普通に餃子。
母: でしょ? 他には何が入ってるのかしらねぇ。
ふふふふふ………。
SE-2: C.I.―(不気味な雰囲気)
※以下セリフ、SEにかぶせて
母: もぐもぐもぐ………、
あぁ美味しい、お肉ほんと美味しい。
娘: もぐもぐもぐ、うん、白菜。
息子: もぐもぐ、もやしだ。母さんさっきから肉
ばっか食ってない?
母: え? そうかしら? あ、美味しい。
SE-4: C.I.―(ドアが開く音)
父: ただいまー。
母: きゃ、あ、あなた!?
今日は遅くなるんじゃなかったの!?
息子・娘: 父さんおかえりー。
父: なんだ電気もつけないで? つけるぞ?
母: あっ、ちょ、ちょっと待って!
SE-3: C.I.―(電気のスイッチの音)
父: お、今日はキムチ鍋………と、ステーキ?
息子: え?
えぇ!? 母さんなんでステーキ食べてんの!?
娘: ずる!! 自分だけステーキ食べようと思って
真っ暗にしてたんだ!!
母: や、闇鍋よ! 闇鍋に入ってたのステーキ!!
ラ、ラッキーだわ、ステーキが当たって!!
息子・娘: 嘘つけ!!
EDTM: END NA~提供クレジット