第33回:ご飯のお供選手権(決勝)
「おむすび殺りん」 2018/1117/OA
脚本:榎田真歩
出演:塩田/永田聖也・釜井/木村敏之・ネズミ/榎田真歩
SE: C.I.―(街の雰囲気)
塩田: はぁ、困ったなぁ………。
はぁ、どうしようかなぁ………。
あぁぁ、まさかあんなことになるとはぁぁ。
釜井: あああもううるせぇなぁ!!
なんなんだよ、塩田!!
何かあったなら話せよ聞いてやるから!!
塩田: あ、釜井? いたんだ。
釜井: いたんだじゃねぇよ。ほら、何があったんだ。
塩田: いやぁ、それがさぁ。
SE: ―F.O.(街の雰囲気)
SE: C.I.―(ホワンホワンホワン)
SE: C.I.―(森の雰囲気)
NA: 学ラジ・ショートストーリー 「おむすび殺りん」
塩田: あー、一人でピクニックするのは楽しいなぁ。
おや、あんなところにちょうど腰掛けるのに
適した大きさの切り株があるじゃないか。
ようし決めた。あそこで一休みしておむすびを
食べようじゃないか!
………っと。ふう。さて、ではおむすびを。
いただきまーす………、
SE: C.I.―(落ちる音)
塩田: あ! おむすびを落としてしまった!
SE: C.I.―(転がる音)
塩田: あー! おむすびが転がっていく! 待てー!
SE: C.I.―(落ちる音)
塩田: あーーー!! おむすびが、地面に空いた穴に
落っこちてしまったーーー!!!!
SE: ―F.O.(森の雰囲気)
SE: C.I.―(街の雰囲気)
塩田: っていうことがあってさぁ。
釜井: 塩田それ………、
どっかで聞いたことある話だな………。
塩田: そう? いやぁ、ほんとまいったよ。
おむすびを穴にころりんしちゃってさぁ。
釜井: ………あー………、うん。
塩田: あぁ、それでさ、その穴を覗き込んだら……、
ネズミがいたんだよ。
釜井: ………!!
おむすびを穴にころりんしちゃったら、
…………ネズミが、いたのか。
塩田: そう! それでそのネズミがさ………、
母ネズミ: (喰い気味)塩田さん!
こんなところにいた!!
釜井: ん? うわ! ネズミ!?
塩田: あーー! あのネズミだ!!
母ネズミ: 全く。何度もお宅にお邪魔させて
いただいたんですけどね!!
さぁ、今日こそはしっかりとお話させて
いただきますよ!!
釜井: え、ちょ塩田、どういうこと?
塩田: それが! ころりんしちゃったおむすび
なんだけど!
母ネズミ: あなたのおむすびがウチにころりんして
来たおかげで息子は………!!
息子は下敷きになってコロリして
しまったんですからね!!
今日こそは、今日こそはーーー!!!!
塩田: あーー!! ごめんなさいごめんなさいいい!!
EDTM~EDNA