▶われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。

今朝は現在心斎橋パルコにて開催中の、「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです」をピックアップしました。

「最果タヒ」は、1986年生まれ、兵庫県出身の詩人。
数多くの詩集を発表し、そのほかエッセイや小説、そしてアーティストへの作詞なども手がけ、スマートホンで詩を書き、現代社会の中にうごめく感情を繊細かつ鋭く表現することで知られています。

今回の「最果タヒ展」では、そんな彼女の詩を様々な表現方法で展示し、その中を、我々、読者が歩き回って体感するというものになっています。

白壁で囲まれた空間の中には、詩が書き込まれたオブジェがあったり、備え付けられた本棚に並べられている本の背表紙の言葉が、そのまま詩として完成されていたり、スマートホンで詩を書くというその世界が、実際に会場に展示されているスマートホンの画面上で再現されていたりします。

とりわけ圧巻なのが、数十枚、数百枚と天井から吊り下げられた、白と黒が表裏一体となったパネルの空間です。
パネルには、生と死、愛、恋、日常に潜む様々な感情を綴った詩が書かれていて、そのパネルの間を歩いていると、安らぎが降り注いでいるようにも感じ、また圧倒的ネガティブに押しつぶされそうな気持ちにもなり、「最果タヒ」の詩の世界をさまよい歩いて、湧き上がる感情の答えを探している気持ちになります。

彼女の詩集の表紙は幾何学模様とビビッドな色彩が特徴ですが、今回の展示はモノクロを基調としていて、展示されている「最果タヒ」の詩に最終的な色(答え)をつけるのは、会場を訪れた読者自身なのかもしれません。

とっても不思議で、時間を忘れてずっと言葉と感情に向き合ってしまう空間は、きっと訪れた人それぞれで、見方も感じ方も過ごし方も変わる場所です。

「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです」は、3月21日(日)まで心斎橋パルコの14階にあります、パルコイベントホールにて開催中。

入場料は、一般が800円。ミニ本付チケットが1800円となっています。
また、「最果タヒ」の詩集やオリジナルグッズが購入できるスペースもあります。

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