「クリキンディ(ハチドリの名前)、そんな事をしても無駄だ。
 早く逃げろ。そんなことをしていったい何になるんだ」

「みんなは逃げてくれ。僕は 僕に今できる事をしているだけだから」

クリキンディは、こう言うと、再び火に向かって飛んで行ったのでした。

ハチドリは小さな体ですから、彼がその嘴で山火事を消化しようとしても、当然ながら、何の力にもなりません。それでも、戦いに出るハチドリの姿に、廣田先生は特攻隊の姿を重ねるのです。

現代、戦争は日本では起こっていません。

違う角度から考えてみましょう。
同じように1人1人の力は小さくても、1人1人の力は役に立たなくても、
力を集結すれば、何とか・・・なりそうなものといえば「選挙」かもしれません。

国民の力は1人1人の持つ権利は小さいのかもしれません。
1人で戦っても、巨大な勢力には何の効力も発揮しません。

だからこそ、団結すべきだ。弱者こそ団結すべきと廣田は説きます。一方、弱者同士が足の引っ張り合いをしている側面もあるのではないか。と、私は感じることがあります。

ひょっとしたら、権力が組しやすい状況を国民自らが作ってはいないか。
だとしたら、権力側は願ったり叶ったりだなと私は思います。

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