限られた資源をどのように使うのか。
効率性を重視すれば、持てる者に全ての資源を集約する方が効率はいい。
しかし、その場合、持てない者は切り捨てられる事になる。
一方、持てない者にも支援をすれば、効率はドンドンと悪くなる。
これがいわゆるトレードオフ、『あちらを立てればこちらが立たず』という状態なんです。
効率性をとるのか、公平性を獲とるのか。
今の時代はどうやら、効率性を重視し、
際限なく利益を追求した結果、色んな弊害が起こってきました。
そんな状態に警報を鳴らしたのがフランス人経済学者エステル・デュフロ博士。
2019年にはノーベル経済学賞を受賞している博士はこう言った。
「十分な教育や医療を受けられない貧しい人々への開発支援は、
それ自体に価値があると同時に、経済成長の要因でもあるのです」
今まで何となく「あぁ、困っている人を助けなあかんなぁ」
「食べられへんの可哀そうやなぁ」「親が亡くなってしまったなんて、何とかしてあげなぁ」
「でも、目の前の生活考えたら、そんな余裕ないしなぁ。誰かがやってくれるはずや」
と思って躊躇していた行動を起こすことが、
社会全体の発展になることが段々と学問の世界でも認められてきました。
つまり、それは教育や健康を取り戻した人々が、社会で活躍しはじめると、
今まで気づかなかった視点・発想が生まれ、今までの問題が解決し、
新しい仕事も生まれ、社会が安定し、内戦やテロリスト、無差別殺人など、
悲惨な事件を防ぐことになるかもしれないのです。
つまり、風が吹けば桶屋が儲かる的に世の中がよくなるかもしれません。
低賃金で長時間働かされる人々と高賃金で短時間働く人々。
「会社のために何ができるか」
それを考えるのは、低賃金で長時間働かされる人ではなく、高賃金で短時間働く人でした。
そして、結果的に会社にとってもそんな人に働いてもらった方が儲かるという
研究結果がアメリカではちらほら出てきているとか。
さぁ、どんな世の中をあなたは作りたいですか?

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