ソクラテスとは、どんな人物であったのか?

古代ギリシアの哲学者であることは知っている。人間にとって最も大切なものは何かを問うて、町の人々と哲学的対話を交わすことしました。

ソクラテスは書物を残していません。その周囲にいた人が彼について書き、私たちはそれで彼を知っているのですが、どこまで真実か、永遠の謎でありますので、「ソクラテス問題」としてあるのです。弟子の中で最も傑出した哲学者であるプラトンの伝えるソクラテス像をベースとしています。

講談師の玉田玉秀斎は、自分を伝え残してくれた「友」の存在を重要視しています。自分の存在を認めてくれる友の存在が重要だと示しました。それは「人は一人では何もできない」という思いがあったからであるのです。

一方、廣田は「国レベルで考えると、友の存在、つまり、そういった考え方が戦争につながる側面もある」と伝えています。日本のために、アメリカのために・・・など、友の存在が必ずしもプラスに働かない状況もあると説きます。

私(ディレクター)は、親友と呼べるような人達はいましたが、仕事が違えたり、生活スタイルが違えるなどの理由から、今ではすっかり、親友と呼べるような人はいなくなってしまいました。ただ、私は幼い頃から「孤独を愛する」人間でもありますので、寂しくありませんでしたし、友がいないことによって、周りに甘えることもなく、一人で決断していく能力を得ることができたように思います。

そう思い返した時、ソクラテスも友の存在を必要としていたわけではないのではないか、ただ、自分の考えと周りの考えの相違を「面白い」と思っていたのではないかと想像するのです。

世の中には「様々な価値観」が存在する。その多様な価値観を「知りたい」と思っていたのではないか。ソクラテスは、あくまでも「自分自身の研鑽」として、その「様々な価値観」を「哲学的」に捉え、データとして蓄積し、世の中には知らないことがたくさんあるということを認識したのではないかと考えるのです。

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