去る4月2日(土)に、映画「天外者」春の特別上映を観劇して参りました。
映画「天外者」を拝見したのは、これで3回目になります。

五代友厚を演じた三浦春馬さんの誕生日4月5日に合わせ、全国の劇場で公開されました。

私(ディレクター)は、映画の制作総指揮を担われた廣田稔氏に出会う前、
この番組を担当させていただく前から、この作品に出会っていました。

実は、私は大の幕末嫌いでありました。
坂本龍馬を中心とした、薩摩藩、長州藩の志士たちが好きではありませんでした。

「世の中を変えたい」という想いは素晴らしくとも、
「どのように変えたいのか?」
「本当に民衆のためになるのか?」
「今の幕府が嫌なだけではないのか?」
「誰が日本の未来に責任を持つのか?」
確固たる回答を得られず、
維新の志士とは「単に変えたいという責任感のない者の集まり」のように感じてきたのです。

今の世の中と同じく、誰かが上に立てば、梯子を外そうとするものが現れ、
しかし、取って代わるわけではなく、人が転落していく様を見て喜んでいるのです。
世の中が良くなっていくわけがありません。

良くならない世の中では「不平不満」しか出てきません。
要するに、マイナスのエネルギーで満ち溢れているのです。
価値基準は「お金」ですから、
「楽にお金を儲けられる」情報に注目が集まり、
「お金」を安定的に稼げる「正社員」に人気が集まります。
そこにビジョンはありません。

コロナ禍になってから、何かにつけ、今の時代を明治維新と比べられるようになりました。
過渡期だから、辛抱しなさい。と、常に言われているようで鬱屈した日々を送っていました。
そんな時、映画「天外者」に出逢います。
三浦春馬さんには大昔にインタビューさせて頂いた事があり、
とてつもなく、良い子(上からすみません)だったので、印象的に感じました。
そこから、三浦春馬さんの印象は変わることはありませんでした。
「天外者」は、彼の最後の主演作ということで、目に焼き付けようと劇場に足を運びました。

この時、私の知っている「五代友厚」とは、別人の五代友厚に出会うことになります。

今回で3度目の「天外者」でしたが、毎回、拝見する度に響く部分が違うのです。
そりゃ、そうですよね。その時の自分に響く言葉があるでしょうから。

今回は、五代がはるに言った「夢を見ろ」ですね。
コロナ禍で「夢を見る」ことをすっかり忘れていました。
現実しか見ていませんでした。反省しきりです。

私も「夢のある未来」が欲しいです。
そして、若者に「夢のある未来」を見せてあげることこそ、
少し先を生きている者たちの役割なんじゃないのかと思うのです。

春馬さんの目力に、また、気付かされることがありました。
少しでも弱気になってきたなら、また、春馬さんに怒鳴られ(励まされ)たいと思うのです。

画像: 映画「天外者」春の特別上映

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