孔子は17歳で父母を亡くし、天涯孤独の身となりました。
孔子は学問で身を立てようと思いましたが、何と言ってもお金がない。
そんな折「官僚試験を実施することと相成った。志ある者を求む」とのお触れ書き。
意気揚々と試験会場に向かった孔子でしたが、
国の重役・陽虎の機嫌を損ね、試験さえ受けることはできなかったのでした。

今回のポイントは「孔子が門前払いを受けたということ」
玉田玉秀斎は現代における足切りのような制度について問題定義を行いました。

廣田は、ここに対し、日本は誰でも試験を受けることができる。
門戸は開かれていたとしても、目に見えない格差がそこにある。
論理的思考能力を養うためには、親も一緒に勉強しなくてはならない。
即ち、門戸は開かれていたとしても、
通る為の優秀な人材になり得ていない問題があるかもしれない。と説きます。

私(ディレクター)なりの解釈なのですが、
おっしゃるように、現実問題として、関東で中学受験をする小学生は3人に1人。
関西では10人に1人ですが、小4か小5くらいから、進学塾に通うのです。
ほぼ全員がこの時点で大学まで視野に入れて取り組んでいます。

今、大学附属校が人気です。
近畿圏であれば、関関同立と近大。この付属校はエスカレーターで大学まで行ける。
人一倍苦労しなくても、楽に偏差値の高い大学へ進むことができるからです。
そのため、年間100万円程度の予算を小学生・中学生に親はかけるわけです。

私は、楽して大学に行くために子供たちに投資をしているのかと疑問なのです。
こんなことでは、エリートは育ちません。
塾も学校も「金儲け」の手段として教育を使っていると思っています。
受かるための「技術」を教えているわけであって「学問」を教えているわけではないからです。

当然、全ての学校がそうではありません。
廣田先生がおっしゃるように教育に資本主義を持ち込んではいけないと考えます。

純粋な夢を持っている子供たちを育てられるような国になるべきです。
純粋な夢が実現できるような国にしていかなければならないと考えます。

お金がないとできないと言うなれば、子供にかかるお金は国が全額補助するくらいのことが
必要ではないかと考えてしまいます。

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