今日の「メイドインカンサイ」は、
京都・西陣で、西陣織の帯を製造されている
「洛陽織物」さんについてご紹介します。

画像1: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

先日、おしずと京都に取材に行って来ました~。
現社長で、六代目の滋賀浩晃さんご夫妻にお話をお伺いしました。

「洛陽織物」さんの社屋は慶応3年(1867年)築の京町家で、
京都市から「歴史的意匠建造物」の指定も受けています。
古き良き佇まいと職人文化を伝える工房が融合された社屋では、
今日も手織りの機音が響いています。

「西陣織」の起源は古く、平安時代頃まで遡ることが出来るそうです。
平安京に設けられた「織部司(=朝廷の織物)」を作る役所にまでさかのぼります。
西陣織と言われるようになったのは、室町時代の応仁の乱が終わった後に、
西軍の本陣(西陣)が構えていた付近に、戦禍を逃れて離れていた職人達が再度集まり、
織物業を再開し、この辺りで織られる織物を「西陣織」と呼ぶようになったと言われています。

画像2: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

西陣織は京都で昔から受け継がれてきた伝統的な織物ですが、
織り上がるまでには、企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工など多くの工程があり、これらの一つひとつの工程で熟練した
技術者の方々が丹念に作業をされています。

画像3: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

「西陣」は、そういった技術者の方々が数多く住んでおられる街で、
日本人ならではのクラフトマンシップが息づく場所でもあります。

画像4: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

今回「洛陽織物」さんで伝統工芸士の井尾美也子さんにお会いしました。
学生時代、修学旅行で訪れた京都で「西陣織」に出会い、
秋田県立美術大学を卒業後、洛陽織物さんに入社。

画像5: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

70代から80代の方が多いとされている日本の伝統工芸士、
資格にもよりますが、最低でも14~16年の実務経験が必要とされていますが、
なんと最年少で資格を獲得されたそうです。
 

画像6: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

「洛陽織物」さんでは「織」の工程が主に行われていますが、
手織りの場合、一人の職人さんが一つの織物(4m50cm)を
織り上げるのには2~3か月はかかるそう。

1日に織る長さは、織り方によっても差がありますが、
5cm~10cmほどなんだそうです。
井尾さんはじめ、職人のみなさんは、百年以上の織機を使ってひと越ひと越を
丁寧に織り上げていらっしゃいます。

画像7: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

「洛陽織物」さんでは自社の帯を使ったバッグも近年手掛けておられます。
着物に合わせた和装のバッグというのは、昔からありますが、
そうではなく「引箔」などの美しい帯と、
カーフなどの牛革を使った洋装のバッグで、
着物に合わせては勿論、洋装に合わせる方も多いそうです。

画像8: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

今はまだお得意様への販売が多いようですが、
既に本社内にショールームを設置されており、
一般の方への販売も今後予定されているとのことです。

画像9: 8月10日(木)「intense!」メイドインカンサイ
京都・西陣「洛陽織物」さんをご紹介!

皆さんが目にする着物や帯、そして伝統工芸品のひとつひとつに、
歴史が息づき、多くの職人さんの技術が息づいています。
ぜひ目にした際、手にした際には、その思いを感じてみてください!

This article is a sponsored article by
''.