毎週月曜日にお届けする「オオサカマンスリージャーニー」。

DJの”おまり”こと三浦茉莉が大阪府の各市町村を現地取材したり、市町村の方から教えてもらったりしながら、街の隠れた魅力を発信します!

11月にご紹介するのは能勢町!

大阪府の最北端に位置し、周囲を大阪府豊能町、兵庫県川西市・猪名川町・篠山市・京都府南丹市・亀岡市に接した県境にあり、自然豊かで昔ながらの里山風景の残る山間の町です。

今週は能勢町長の上森一成さんが生出演。インタビューの模様をお届けします。

おまり「今月ご紹介していますのは、能勢町。いよいよ最終回となる今回は、なんと能勢町長でいらっしゃいます上森一成さんにお越しいただいております。上森町長どうぞよろしくお願いします」

上森町長「はい、こんにちは町長の上森です。どうぞよろしくお願いいたします」

おまり「町長、番組では1ヶ月にわたってほんの一部ではあるんですけれども、能勢町の魅力をお届けしてきました。私も取材でお邪魔させていただいたんですが、本当に車で移動している間ずっと外を眺めていたくなるほど素敵な風景が広がっていて。能勢町は癒されるところですよね」

上森町長「そうですね。割と大阪、京都、神戸から近いんですけどね、日本の原風景といいますかね里山がありまして非常に美しい景観が広がってるんですね」

おまり「1日行かせてもらってすごく心が癒されて。すごくいい気分で帰ってきました」

上森町長「ありがとうございます」

おまり「あらためて町長から能勢町についてご紹介いただけますか」

上森町長「はい。先ほど言いましたけどね、やっぱり美しい風景、これが一番の能勢の財産です。農業もまだ活発に行われているので食料自給率で言いますと大阪府で1位。今いろいろ話題になる再生可能エネルギーにも力入れてましてですね、これは府内では2位。そういう持続性の高い地域を作っていこうと頑張っています」

おまり「たとえば、他にどんなものがあるか教えてもらっていいですか」

上森町長「能勢では昔からの文化芸能の浄瑠璃が200年ぐらい続いているんです。浄瑠璃ってご存知ないかもわかりませんが、それを語る人・太夫が能勢にはまだ200人ぐらいいましてですね。非常にそういうことでは文化意識の高い街だなと思ってるんです」

おまり「なるほど。この文化意識が高いっていうのは何か理由があるんですかね」

上森町長「都会から離れた落ち着いた街なので、こういった芸能が根付きやすかったのかなとは思ってるんですけどね」

おまり「なるほど。後継者を育成することがすごく上手だなって感じたんですが」

上森町長「“おやじ”制度と呼んでいる育成方法があるんです。浄瑠璃には今、四つの流派があるんですけど、それぞれのトップを“おやじ”って言うんです。おやじは3~5人の弟子を育成して門人を増やして浄瑠璃人口を増やしてきました。特殊な制度ですが、国に認められているんです」

おまり「だから後継者と家元というか、元の方たちとの絆も深いというか、皆さんの繋がりが強い感じがしますよね」

上森町長「元々は農閑期である冬に、浄瑠璃を媒体にして地域の繋がりがあったんです。お酒を飲んだり、そういうことをしてたようですね」

おまり「あとは古民家を改修した飲食店とカフェがすごくあって味があっていいですね」

上森町長「最近、増えてきましたね。クチコミで広がって、結構たくさん来ていただいています。いわゆる都会にない落ち着いた場所ってことで、若い人も来ていただいてるようです」

おまり「あの山道をドライブがてら走って、その後に古民家カフェとかに入るみたいな、新しい世界が広がってるような感じですごい素敵でした。あとキャンプ場もあるとか」

上森町長「コロナをきっかけにキャンプがブームでね、新しいキャンプ場もできました。最近は冬でもキャンプされるみたいですね」

おまり「本当にキャンプ好きの方が訪れたりするんですね。

これから冬を迎えますけれども、この時期ならではの能勢町の良いところ、もの、コトを教えていただけますか」

上森町長「冬の能勢は非常に寒いです。大体1月~2月の朝はマイナス4度ぐらい。本当に寒い。だから雪が降るときもあるんですけど、雪が降らない日も霜で真っ白になります。あまり皆さんご存知ないんですけど、冬の朝は非常に綺麗ですのでぜひとも来てください」

おまり「それって私が見たあの原風景、山が広がる風景が白くなるってことですか?」

上森町長「はい。田んぼが真っ白になります。非常に綺麗ですよ。そんな中でも能勢では、大けやき、これは樹齢1000年を超える天然記念物なんですけど、冬は冬枯れしていても非常に凛としています」

おまり「いいですね」

上森町長「あとこの頃は山登りもブームでね、皆さんおいでになるんですけど能勢には剣尾山という有名な山があるんですけど、私としてはぜひ山にも朝に来ていただいたらと思いますね」

おまり「うちのディレクターも山ガールなんです。ぜひ行ってみて」

上森町長「冬の朝は本当に寒いですけど、来てみた人しかわからない感動があるんです。

またカフェには薪ストーブがありまして、実は私の家でも薪ストーブを使ってるんですけど、これが非常に暖かい。難しいことはわからないんですけどストーブから出る輻射熱と遠赤外線の関係で、部屋全体が暖かくなるんです。こういう体験をしにカフェに来ていただくのもいいかなと思っています」

おまり「薪ストーブのチリチリする音を聞きながら、ブランケットかぶったりして」

上森町長「薪ストーブは炎ありますでしょ。あれは癒しになります」

おまり「わかります。火を見てると落ち着きますよね」

上森町長「本当に。あれも経験してみないとわからないです。あと冬といえば温泉ですけど、能勢では能勢温泉をはじめ何個か温泉があるんで、大阪市内から近いですし、ぜひ来ていただきたいですね。あと昔は冬といえば鍋でね、イノシシ鍋のボタン鍋」

おまり「あ~いいですね」

上森町長「この頃はおいしい牛肉もありますし、鶏肉も『岡崎おうはん』という種類の鶏を『能勢おうはんというブランド化にしてまして、非常においしい。ぜひ食べていただきたいですね」

おまり「すごい貴重な品種の鶏なんですね。『能勢おうはん』食べてみたいです」

上森町長「あと物産センターで野菜を買っていただいて」

おまり「そうですよね、それがもう本当何よりの楽しみですよね」

上森町長「いいとと思います」

おまり「さあ能勢町ですが、今力を入れている施策をご紹介いただけますでしょうか?」

上森町長「行政政策はいろいろ多岐にわたるのですが、能勢の特色は学校ですね。数年前に小学校も六つ、中学校二つをひとつの義務教育学校にしたんです。1年生から9年生までがひとつの学校にいるんです。昔、能勢に大阪府民牧場という牧場があったんですけどその跡地を府から頂戴して、そこに作ったんです。面積でいうと甲子園球場が4つ分ぐらい。非常に広い学校で、子供も少ないんですけど、きめ細かい教育をしています。小中学校をひとつにしているのは、能勢だけじゃないかな」

おまり「なるほど。なんかみんなお友達っていう状態になるし、そんなに敷地が広いなら、たくさん思いっきり遊べますね」

上森町長「確かに。広い学校なのでね。あと大阪府立の豊中高校の分校が能勢にあるんですけど、そこが里山留学制度という取り組みをしています。大阪市内、府内から来ていただいて能勢に下宿のようなことをしていただいてね、そういう制度も今やってますので、里山の地域で勉強したいという人がありましたら来ていただけたら嬉しいなと思っています」

おまり「いい経験になりますよね。留学っていうと結構まとまった期間ですか?」

上森町長「一応3年間です」

おまり「3年間、親元を離れてですか?」

上森町長「そうです。里親みたいな感じで能勢の方のおうちに住んでいただくという制度です」

おまり「画期的!」

上森町長「数年前から地域おこし協力隊という方に3~4人来ていただいてるんです。能勢以外の人たちの目から見た町のありようを考えていただいたらいいかなと思って、来ていただいてるんです」

おまり「フレッシュな意見とかはありますか?」

上森町長「新しい人、特に若い人は新しい感性を持ちながら、僕ら年いった者と違って新鮮なものがあると思いますね。行政としたら最初に言った再生可能エネルギーの会社を民間企業と連携して作ってるんですけど、そういうことにも力を入れたいなと思ってますね。今のSDGsということでねゼロカーボンタウンを目指して頑張ってるというとこですね。

あと「のせけん」っていいまして、家庭で血圧を測る事業なんですけど、これは阪大とオムロン株式会社と連携して健康寿命を延ばしていこうという取り組みをしています」

おまり「すごい!いろんな取り組みがありますね」

上森町長「はい、取り組みでいうともっといろいろあるうんですけどね、能勢は高齢化率が非常に高くてですね。今で43%ぐらいかな。だから全国の何十年後を表しているので、そういったことに力を入れています」

おまり「だからこそ、すごい豊かな原風景が広がるあたたかい環境なんですね」

上森町長「そうですね。地域のつながりが強いので、三浦さんが来ていただいたときに感じていただいたような雰囲気はあるとと思います」

おまり「これからは、さらに若い力も借りて?」

上森町長「そうですね、進化していきたいです」

おまり「町長はいろんなことに取り組まれていて。お忙しそうですね」

上森町長「いえいえ、大丈夫ですよ」

おまり「能勢町、本当にすばらしいところなので、みなさんぜひお立ち寄りください。では、町長、最後にリスナーさんに向けてメッセージをいただけますか」

上森町長「非常に豊かな自然が残っておりまして、ほっとできる空間があると思います。特にこれからは冬、非常に寒い冬をぜひとも経験してもらいたい。あと能勢町の一番北には天王地区というのがありまして、ここは標高500mほど。雪がよく降るんです。本物の雪景色も見てほしいです」

おまり「子どもも喜びそうですね」

上森町長「初詣は能勢の妙見山に来ていただけたら。能勢には名物として『でっちようかん』という羊羹がありまして、これも非常においしいので食べていただきたいです。お酒は秋鹿という蔵元がありまして、これは12月15日頃から新酒が出ますのでぜひとも飲んでいただいて」

おまり「寒い環境で作られた新酒、最高でしょうね」

上森町長「おいしいですよ。ぜひとも買って飲んでいただけたらと思います」

▼能勢町のホームページ
https://www.town.nose.osaka.jp/

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