イブニングクルーズ
船の上から野生生物を観察するため、サバ州最大の川、キナバタンガン川を遡上していきます。
夕方近くになると、川沿いの木々に集まってくるテングザルがいたり、今夜の寝床を作るオランウータンがいたりするのですが、今回は見つけることができません。

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サンダカンの内陸側「スカウ」という村周辺には、たくさんの野生動物が今もなお生息していて、トレッキングやリバークルーズで野生動物を見ることができます。宿泊ロッジもあって、エコツーリズムを楽しむ観光客がたくさん訪れます。
キナバタンガン川流域に暮らす「川の民(オランスンガイ)」と呼ばれる人々は、漁をしたり、農園で働いたりしているそうですが、我々のようなエコツーリストのサポートもして下さいます。
ゾウがいる!
という一報を受け、陸地に上がります。
過去の取材では、川沿いに現れるゾウの情報を共有して探索していたのですが、最近では、内陸にいるゾウもサーチできるのだとか。「200mほど歩きます」といわれ、農園と森の境目を歩いたのですが。歩けど歩けど…心が折れそうです。

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野生の象がいた!
ボルネオゾウです。
すでに、ボルネオゾウは島の北東部に1400~2000頭しか存在していないといわれる固有種であり、絶滅危惧種となっています。オスのゾウが2頭います。
ゾウはファミリーで行動するのですが、おばあちゃん、お母さん、子ども達は群れで行動。オスは単独で行動することが多いそうです。あまり近づきすぎると危険なので、まずは遠目に観察。

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農園が拡大するにつて、ゾウが移動中にプランテーションに入り込み、アブラヤシの葉や新芽や幹を食べてしまう「事件」が後を絶ちません。アブラヤシを食べられてしまうと農家にとっては大きな損失となります。事実、森と農園の境目には「電流の流れる柵」が設置されていました。
ゾウが農園に侵入すると、人間がゾウを追い出そうとしてケガをさせたり、ときには殺してしまうこともあります。ワナに子ゾウがかかってしまうケースもあります。人間とゾウの生活圏が重なってくると、このようなトラブルは増える一方です。プランテーションで働く人間から見ればゾウは害獣ですが、彼らは昔と同じくらしをしているに過ぎません。
収穫の終わったアブラヤシの木を砕いた「チップ」が置いてあります。ゾウが木の幹の柔らかい部分を食べるのだそうです。人間とゾウとのトラブルを避けるための知恵です。

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彼らの環境を変えてしまった私たちには何ができるのでしょうか。
私たちが応援している「ボルネオ保全トラスト」では、ゾウが川沿いを移動できるようにと、プランテーションを買い戻し、保護区にするという「緑の回廊プロジェクト」を実施しています。
マレーシアの法律によると、キナバタンガン川のように川幅の広い川では、川岸から50m、支流の川幅数十メートルの川でも、川岸から10mは森を残さなければならないことになっています。
動物たちの移動経路を作るためです。
ですが、その法律が守られないことも多く、アブラヤシの農園が違法に面積を拡大している現状もあります。
支流へ
ボートは、キナバタンガン川の支流「メナンゴール川」へ。川幅が一気に狭くなります。

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空を見上げると、木々が生い茂っているように見えるのですが…。
昔は川の上を両岸の木が重なるように(アーチのように)茂っていて、その木を伝ってオランウータンが森を行き来していたそうです。しかし、現在ではプランテーションによって森は小さく分断され、両岸を行き来することもままなりません。大切な食糧や繁殖の機会が失われることによって、ボルネオオランウータンが絶滅の危機に瀕しています。

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命の吊り橋プロジェクト

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「緑の回廊プロジェクト」で、失われた土地を買い戻している最中にも、森は小さく分断され、オランウータンも絶滅の危機に瀕しています。
そこで、急遽対処法として始まったのが「命の吊り橋プロジェクト」です。 オランウータンのために、森と森の間に橋を作ることで命をつなげる試みです。
2008年にプロジェクトが始まり、1号橋がかけられました。その2年後、2010年「吊り橋1号」を「野生のオランウータンが橋を渡った」という報告がありました。
水を怖がるオランウータンのために、頑丈に、水面が見えないように工夫されています。

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