SARAYA SDGs FLAP Vol.754(242)川崎鷹也のボルネオレポート4

BES(ボルネオ・エレファント・サンクチュアリ)

野生生物レスキューセンター」通称「ボルネオ・エレファント・サンクチュアリ」です。群れからはぐれたり、農民との対立で傷ついたゾウを手当てし、保護する施設です。アブラヤシ農園の拡大により、生息地を追われ、傷ついた野生のボルネオゾウやオランウータンを救出して森へ返す試みをサラヤも支援しています。

サラヤを始め、様々な企業のサポートにより、約10年間で、施設は広く充実してきました。しかし、飼料やスタッフの人件費など、運営のための費用を自立してまかなうことは大変です。

彼は12年間、ここで暮らしています。キヨピーも出会った事があるゾウです。
よその動物園に運んで治療/飼育するのも、飛行機や船を使うので相当な費用がかかります。
森へ返すといっても、それまた大変なことで、群れに拒絶され戻れないこともあるそうです。

なによりも、彼らが帰る森がないのです。

農民から「農園に迷い込んだゾウをなんとかして欲しい」との通報をうけて保護します。最終的には、保護区にリリースされることが理想です。ゾウの救出活動は続いているものの、ゾウを放す森が無いというのも現状。

行き場の無いまま、ここで一生を終えてしまうゾウも出てきそうだということ。
とても切ないことです。

資料の展示施設ができていました

ボルネオ象の生態や、この施設の果たす役割などを学ぶことができる展示施設ができていました。まだ、観光客が立ち入ることはできません。しかし、運営/保護資金を生み出しすために「観光施設」として運営していくことも考えなければならないそうです。

子どものゾウも保護されています

取材中にも保護された子象が連れてこられていました。現状、動物園や他の施設など、行き場はなく、しばらくはここで過ごさなければなりません。

ロッカウイワイルドライフパーク

サバ州野生生物保護局が運営していて、オランウータン、テングザル、ボルネオ象など、ボルネオを代表する動物たちに気軽に会いに行けるのが魅力の観光スポットです。

観光スポットというだけでなく、地元の子供たちにボルネオの動物のことを知ってもらう教育施設として、また様々な理由で森に住めなくなった希少な野生動物の一時的な保護施設としての役割も担っています。

ここには過去、保護されたゾウの子供がいました。キヨピーも二度取材したのですが、この子は、目の前で、お母さんゾウを射殺されてしまい、その後、保護されたのです。

目の前で「悲しい出来事」を体験した子象は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、食べたモノをすべて吐いてしまいます。彼の姿に心を動かされた、サラヤの社長は「ボルネオ保全トラスト」への支援を決めたといいます。

治療を続け、かなり回復を遂げていたそうですが、残念ながら亡くなってしまったそうです。
このようなゾウを生み出さないために、私たちには何ができるのでしょうか？

毎週火曜日のプレゼント

今日も、サラヤさんからのプレゼントは・・・SDGsに貢献している商品

①
環境に配慮した「ヤシノミ洗剤」

②
健康に配慮した「ラカントS 顆粒」

③
衛生に配慮した「アルソフト手指消毒ローション」

…をセットにした「サラヤ3点セット」を3名様に

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