プランテーション(大規模農園)に取材に来ました

車中からの写真です。豊かな森は伐採され、アブラヤシが植えられていきます。

単位面積あたりの収穫量が他の「植物性油脂」に比べて圧倒的に多く、年間を通じて収穫が可能で、価格が安い、さらに石油と違って再生産が可能なので枯渇しない…など、資源として優れていることがその理由です。

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パーム油とは?

パーム油は「アブラヤシ」という植物から採れる植物油です。30kgほどもある果房ひとつひとつに、数100~2,000個程度の果実がぎっしりとついていて、その果肉から「パーム油」がとれます。

残った種からは「パーム核油」がしぼり取れます。この「パーム核油」を原料にしているのが「サラヤのヤシノミ洗剤」です。いわば廃棄物を利用して洗剤が作られているんですね。

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固形のパーム油は、チョコレートやアイスクリーム、マーガリン、ホイップクリームの代替品として使われます。また液体パーム油は、インスタント麺やスナック菓子の揚げ油に使われたり、冷凍フライなどにも使われます。また加工食品の材料として、ドーナツ、ビスケット、コーヒーフレッシュ、カレーのルー、乳児用粉ミルクなど、わたしたちが毎日のように食べている食品の材料に使われています。また食べられないモノとしても、洗剤やシャンプー、口紅、塗料、ねり歯磨きなどに使用されます。日本に輸入されるパーム油の80%は食用です。もはや人類は「パーム油」から逃れられません。

アブラヤシ(パームヤシ)の苗です

画像1: アブラヤシ(パームヤシ)の苗です
画像2: アブラヤシ(パームヤシ)の苗です

パーム油の食用需要が世界的に増加し、アブラヤシの大規模なプランテーションが急速に拡大しました。それが拡大すると同時に、ボルネオの熱帯雨林は年々減少の一途をたどり、深刻な問題を引き起こしています。

森が狭くなり追い詰められた野生生物がいる一方で、パーム油の産業で生計を立てている現地の方もおられます。私たち消費者もまた、パーム油を完全に避けて生活することは、もはや不可能といっていいかもしれません。加えて、収穫をすることも、植栽をすることも過酷な労働条件であることも考えなければならない問題です。川崎さんも収穫体験!「重い!固い!」。実を一つ収穫するだけでも大変です。

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上空から見る熱帯雨林

見渡す限り、地平線まで続くアブラヤシのプランテーションです。

一見すると「緑豊かな大地」に見えますが、実はたった1種類の植物が大地を埋め尽くしています。野生動物はすみかを追われ、小さく分断された森に孤立していきます。

わずかに残る分断された川沿いの森の状況を改善するため、川沿いの森林保護区や保護林の間の土地を購入し、森を繋ぎ、野生動物の移動経路を作る「緑の回廊プロジェクト」が、ボルネオ保全トラストによって進められています。

画像: 上空から見る熱帯雨林

森と農園の境目がくっきり

左側が本来の森、右側は人工の森です。
黙って取材を続ける川崎さん。どんな想いで森を見ているのでしょうか?

画像: 森と農園の境目がくっきり
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取材を一つ終えるたびに、川崎さんが肌で感じたことを確認します。エキスパートの中西さんが「川崎さんからの質問に対する答え」と同時に「いまだ解決できていない問題点」と「未来への希望」を語って下さいます。

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キャノピーウォークで原生林のなごりを感じる

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ボルネオの熱帯雨林は、世界でも生物の多様性が非常に高い場所として知られ、 保護区内には120種以上の哺乳類、300種以上もの鳥類が生息しています。高さ80メートルにもなる木と木を結んで架けられた「キャノピーウォーク」を歩き、 樹冠(木の上)から鳥や生き物の生態を観察します。

カメラマンのミッチーが決定的瞬間を押さえました。夕方行動を開始する「モモンガ」の飛翔シーンです。

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ほとんど樹上で生活しているオランウータンに出会うことを期待していましたが、今回は機会に恵まれませんでした。日が暮れていくと、昆虫と両生類の時間になります。

森の中に身を置くと、早朝の鳥の時間。日の出の哺乳類の時間…と、時間を追ってそこに暮らす生き物の「生命」を感じることができます。

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