毎週月曜日にお届けする「オオサカマンスリージャーニー」。
DJの”おまり”こと三浦茉莉が大阪府の各市町村を現地取材したり、市町村の方から教えてもらったりしながら、街の隠れた魅力を発信します!
2023年のラスト!12月にご紹介するのは岸和田市。
大阪府南部に位置する岸和田市は、大阪湾に臨む中心市街が、寛永年間以降、岡部氏の城下町として栄え、明治中期以後は泉州綿織物を主とする紡織工業都市として発展。
金属、機械器具、レンズ工業も行われ、臨海部の埋立地には1966年以降、木材コンビナートや 鉄工団地が建設されました。
古くから「城とだんじりのまち」として知られていますが、お米やタマネギ、ミカン、桃、春菊などの栽培が盛ん。水産業にも力を入れていて市内には3つの漁業協同組合があり、府内屈指の漁獲量を誇ります。

岸和田編最終回は、杉江能楽堂内にあるカフェ「公諷庵(こうふうあん)」。なんと能舞台を眺めながら過ごせるカフェです。

お話を伺ったのは杉江能楽堂 堂主・谷口さん。
杉江能楽堂は、1917(大正6)年に旧岸和田城内にあった能舞台の橋懸(はしがかり・能舞台の鏡の間と舞台とをつなぐ通路)を賜って建立。100年以上の歴史があります。

現存する大阪府下最古の能舞台で、国宝に指定されている「西本願寺北舞台」の形式を踏まえたひなびた舞台で、前庭の白州と三本の地植えの松、舞台を取り囲むようにL字型に別棟の見所(観客席)が設けられています。
舞台と見所が別棟であることから、四季の風を肌で感じることができ、「能」本来の野外で演じられた頃の趣の一端を楽しむことが出来ます。
本来、舞台の広さは京間三間四方ですが、杉江能楽堂は少し小ぶりの二間四方。舞台には岸和田藩最後の藩主である岡部長職(おかべながもと)公が自ら揮毫された「国華」の額が掲げられています。

そんな杉江堂の中にある「公諷庵」では、ランチ、カフェタイム、ディナーと1日通して利用できます。
ランチは11:00~14:00、ぶりしゃぶ御膳、鰻の柳川風御膳、黒毛和牛の豆乳しゃぶしゃぶ御膳などを提供。
カフェタイムは14:00~17:00、旬のフルーツを使った季節のタルト、豆乳わらびもちのほかアルコールもオーダーOK。
ディナーは18:00~22:30、コース料理から一品物まで揃います。

長居するお客さんが多数いるという、居心地抜群の「公風庵」、「杉江能楽堂」の詳細はホームページをご覧くださいね。
▼公諷庵
https://www.instagram.com/ko_fuan/
▼杉江能楽堂
2023年のマンスリージャーニー。4月は八尾市、5月は大阪狭山市、6月は高石市、7月は豊能町、8月は河南町、9月は柏原市、10月は田尻町、11月は能勢町、12月は岸和田市を取り上げました。各自治体のみなさま、あらためてご協力ありがとうございました!
大阪府内にある市町村は43!残り約30、制覇できるよう応援よろしくお願いしまーす。