毎週月曜日にお届けする「オオサカマンスリージャーニー」。
大阪府内の市町村をひとつ取り上げ、1ヶ月にわたって深掘り。ゲストを招いて、DJの”おまり”こと三浦茉莉がインタビューします。ユニークなイベントやその町特有の取り組み、特産品など、町の魅力を幅広く発信するコーナーです。
今月9月にご紹介するのは・・・枚方市!
大阪府の北東部に位置し、西には淀川が流れ、東に生駒の山並みを望むことができ、自然豊か。市の中央部には国道1号が縦断し、東部にJR学研都市線が走るなど大阪市内へのアクセスも良く、今では40万人のる中核市となっています。
9月3週目となる今日は、枚方市駅前にオープンしたばかりの「ステーションヒル枚方」を中心に、どんどん便利になる枚方市駅前の情報をお届けします。

おまり:今日は「ステーションヒル枚方」について枚方市役所の湯川さんにお話を伺っていきます。湯川さん、よろしくお願いします。
湯川さん:はい、枚方市役所 市駅周辺まち活性化部の湯川と申します。よろしくお願いします。
おまり:お願いします。まずは9月6日にオープンした「枚方モール」について教えてください。
湯川さん:「枚方モール」なんですが、イメージとしては京阪樟葉駅にある「くずはモール」や、系列はちがいますが天王寺駅にある「あべのキューズモール」のような施設です。
「枚方モール」は枚方市駅の高架下に以前からあった京阪百貨店や飲食店などのお店と、今回新たに建てられたビル「ステーションヒル枚方」の低層階をあわせたもので、京阪系列の商業施設になります。
施設の中にはアパレルや雑貨、コスメ、飲食店などのお店のほか、子どもから大人までが楽しめる屋内アスレチックの「トンデミ」という施設が関西初出店しました。
京阪グループが中心となって手がけた駅直結の施設ということで、施設内のデザインにも電車や線路を連想できるものがあって、さすが細部までこだわっているなと感じていただけます。
おまり:聞いているだけでワクワクしますし、子どもが行くと楽しそうですよね。
湯川さん:そうなんです。設計段階で聞いた話なんですけど、たとえば天井にある照明が線路みたいにつながっていたり、Y字の分岐点みたいになっていたりしますし、ベンチの材料にも線路のレールを使っていたりして、ところどころ楽しめるポイントがあって、店内を歩くだけでも意外な発見があると思います。
おまり:電車好きのお子さんはたまらない場所になりそうですね。駅前、にぎやかになりましたね。「ステーションヒル枚方」だけでなく、枚方市駅前の開発が東側&北側共に進んでいるとお聞きしました。
湯川さん:そうなんです。東側と北側はかなり街並みが変わってきました。枚方市では「枚方市駅周辺再整備基本計画」というものを策定しています。名前のとおり、駅周辺一帯の再整備を進めているんですが、すでに出来上がっているまちを作り変えるので、今ある街を一気につぶして建て替えることはできないんですよね。なので「連鎖的」に「玉突き」のようにをキーワード順々にまちづくりを行っています。
おまり:たしかに、もう生活をしているから徐々にやっていかないとですよね。
湯川さん:はい。これまでに枚方市駅の北側で、2021年に、文化や芸術に触れられる「総合文化芸術センター」を建築し、枚方市駅の南側にある市民会館の機能が移転しました。
そして今回、駅の東側の「ステーションヒル枚方」では、先ほどの「枚方モール」のほかにも賃貸のタワーマンションや、展望露天風呂で有名な「カンデオホテルズ」が既にオープンしています。これから観光客や新しい居住者、来訪者の方でにぎわう複合的な施設になると思います。それから民間の事務所なども含むオフィス棟には、枚方市や大阪府の行政機能などが移転します。
おまり:ということは、枚方市の行政サービスのフロアもこちらに移転するということでしょうか?どのようなサービスの拠点になるのでしょうか?
湯川さん:駅直結で利便性の非常に高い、そんな場所につくる市の施設なので、大人も子どもも自由に過ごせるような、そんな拠点を目指しました。
「ステーションヒル枚方」の5階と6階に、枚方市の行政サービスが色々と入るのですが、まず紹介したいものとして5階の「生涯学習交流センター」と「市駅前図書館」です。
「生涯学習交流センター」は、市民や地域団体の方が活動するための集会室などを借りられるほか、ロビーでは自由に勉強したり、交流したりできる施設になります。また同じフロアに作った「市駅前図書館」では、市内で初めてICタグを導入し、自動貸出機を設置しています。このほかにも「ステーションヒル枚方」の外になりますが、枚方市駅の改札近くに図書館で借りた本の返却ポストであったり、予約した本の受取ができるロッカーだったり、これまでの図書館のサービスを拡充していっていますので、ぜひ利用していただきたいですね。
おまり:めっちゃ便利ですね。
湯川さん:さっきリスナーさんが「仕事帰りにショッピングをして散財してしまう」とおっしゃってましたが、この市駅前図書館は無料で利用できますので、どんどん使ってもらいたいと思います。
おまり:めちゃめちゃいいシステムですよね。自分の生活がレベルアップしそう。ショッピングじゃなくて読書をして、本の借り方も返し方も簡単ってめちゃめちゃいいですね。
湯川さん:はい、図書館まで行かなくても駅前のポストで返却できます。
おまり:画期的ですね。さらに子供に関するサービスもスタートするとのことですが?
湯川さん:はい、もう一つ紹介したい施設が6階の「まるっとこどもセンター」です。枚方市には、妊産婦や乳幼児をフォローする「母子保健」という機能と、悩みのある子どもやそのご家庭へのフォローを行う「児童福祉」の機能がありますが、これまでは枚方市内で3カ所に分散していました。両方とも子どもとそのご家族を対象にしていますが、分散しているとやりにくいこともあったんですよね。だから駅直結で利便性が高まるこの施設で、集約することにしました。
おまり:めちゃめちゃ心強いですよね。
湯川さん:一カ所に集約することで、妊娠から子育てまでを、さまざまな専門職員が切れ目なく、まるっと支援できるようになります。
すごく個人的な余談なんですが、この施設に設計から関わっていたので「まるっと」が口癖になってしまって、仕事中も「これまるっとよろしくお願いします」とか「まるっとやっておきます」とか言ってしまうんです。
おまり:あはは(笑)。いい言葉ですよね。こちらとしては「まるっと」やっていただけると本当に心強いですし。なんでもトータルじゃないですか。ちょっとずつ相談、通うのはすごく難しいので「まるっと」やっていただけるとね。
湯川さん:責任重大な言葉ですよね。
おまり:すばらしいと思います。「何かあったらここへ!」ってことですし、の心強い味方ですね。その他にも、枚方市がチャレンジしていることはありますか?
湯川さん:ご紹介した施設以外にも、デジタル技術の活用した「書かない」「待たない」「回らない」をコンセプトにした市民窓口センターを設置します。
おまり:わぁ~、めちゃめちゃいい。
湯川さん:予約制になりますがワンストップ窓口やWEBによる遠隔相談を実施します。このように日々枚方市では新しいことにどんどんチャレンジしていっていますので、引き続き注目してもらえると嬉しいです。
ちなみに9月17日、明日からオープンになります。たぶん今ごろ、ここに入居する職員は引っ越し作業がひと段落したところだと思います。職員のみなさん、引っ越し作業お疲れさまでした。
おまり:ふふ、おつかれさまでした。私たち利用する側は「書かない」「待たない」「回らない」って本当にのどから手が出るほど欲しているというか、これを待ってました!という感じがしますが、受け入れる側からしたら、めちゃくちゃな負担というか、労力になりますよね。
湯川さん:これまでのやり方を一新する形になりますからね。
おまり:本当にあらためてオープンおめでとうございます。そして準備、お疲れさまでした。
湯川さん:ありがとうございます。
おまり:それでは北側はどのような開発が進んでいるのでしょうか?
湯川さん:北側は「総合文化芸術センター」や「ステーションヒル枚方」を皮切りに、枚方市駅北口のロータリーに面して「Hirakata Woven」という複合施設も近々オープンする予定です。
北口ロータリーも拡張していまして、来年度に完成する予定です。そのほかにもロータリーに面して大阪府住宅供給公社さんが広場を整備されるので、その広場とロータリーが繋がっているような設えを予定していますので、公民連携によってできる駅前空間の完成を私も楽しみにしています。
おまり:本当に楽しみですね。徐々に新しいものができあがるワクワク感がしばらく続きますね。北側にも期待ということで楽しみですが、その他にも整備されていく場所はあるのでしょうか?
湯川さん:枚方市駅の南側は、こちらは北側より広い範囲で検討しているので注目していただければと思います。その中でも、まず私たちの職場である枚方市役所の建替えでは、大規模災害への備えの強化が重要なのと、連鎖的なまちづくりとあわせて取り組む必要がありますので、市民や議会などの意見も聞きながら、一歩一歩、慎重に進めていきたいと考えています。
それから駅を出てすぐにある、南口ロータリーや公園の拡充も考えておりまして、現状の機能を維持しながら、ロータリー、公園、それから周辺のさまざまな施設が連続したような、魅力のある緑の大空間をつくっていきたいと考えております。みなさんが枚方市駅に降り立ったときに、あっと驚くような、枚方はすごいなと思ってもらえるような、そんな駅前にしたいと思います。ただ現在も試行錯誤している段階で、もう少し時間がかかると思います。具体的にどのような空間になって、どんな風に使えるのかについては、枚方市からのこれからの情報発信をお待ちください。こんな感じで枚方市駅の南側もガラッと変わると思います。
おまり:じゃあ北側も東側も南側もどんどん変わっていって、枚方市駅前が生まれかわりますね。
湯川さん:ガラッと変わると思います。
おまり:長丁場になりますが、本当にがんばってください。楽しみにしています。ますます魅力的な枚方市になっていきそうですね。では、最後に番組を聴いているリスナーの皆さんにメッセージをお願いいたします。
湯川さん:枚方市駅周辺再整備では、人々の行動範囲を今よりも広げて、まち全体にゆとりを生み出し、「人」が主役のまちづくりに取り組むことを「まちの将来像」として掲げています。
今回ご紹介した「ステーションヒル枚方」などは、この取り組みの一部分ですが、みなさんに「住みたい・住み続けたい」と思っていただける、そんなまちを目指して引き続き職員一同がんばっていきたいと思います。
長々としゃべってしまったのですが、今日、初めて枚方市を知った方や、ひらかたパークしか知らなかったという方もいると思います。そんな方はこの機会にぜひ、頭の片隅に枚方市を。そして今後、もしくは今日、なんなら今からでも引越し先・永住先の候補にしてくださると非常にうれしいです。
おまり:駅が栄えているって一番印象が強いじゃないですか。ここに越してきたいって思う要素になるので、これからどんどんそういう人は増えていきそうですね。
湯川さん:第一印象を大事に、頑張っていきます。
おまり:応援しております。今日は「ステーションヒル枚方」のお話から、枚方市駅周辺再整備基本計画について、湯川さんにお話を伺いました。湯川さんありがとうございました!
湯川さん:ありがとうございました!
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▼枚方市駅市民窓口センターについて