毎週月曜日にお届けする「オオサカマンスリージャーニー」。

大阪府内の市町村をひとつ取り上げ、1ヶ月にわたって深掘り。ゲストを招いて、DJの”おまり”こと三浦茉莉がインタビューします。ユニークなイベントやその町特有の取り組み、特産品など、町の魅力を幅広く発信するコーナーです。

今月ご紹介するのは…河内長野市!

河内長野市は大阪府の南東端に位置し、奈良県と和歌山県と接しており、北を頂点とした三角形の市域を形づくっています。

大阪都心から電車で約30分。南海・近鉄と2路線が通り、便利なアクセスでありながら、雄大な自然・美しい水や空気に恵まれた「都会と自然のちょうどいいバランス」が自慢です!

河内長野市の第2回目は、河内長野市の日本遺産についてご紹介します。

画像: 2024年12月9日(月)マンスリージャーニー@河内長野②

おまり:今日は観心寺の永島住職と河内長野市役所産業観光課の井谷さんをスタジオにお迎えしました。河内長野市の日本遺産についてお話を伺っていきます。よろしくお願いいたします。

永島さん&井谷さん:よろしくお願いいたします。

おまり:さぁ河内長野市は「日本遺産のまち」で、3つの日本遺産があるんですね。

井谷さん:そうなんです。日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本文化・伝統のストーリーを文化庁が認定するものになります。現在全国で104つが日本遺産として認定を受けており、うち3つも河内長野市にあります。

おまり:すごい!

井谷さん:まず令和元年に「中世に出逢えるまち」として認定されました。こちらは観心寺や天野山金剛寺、高野街道など、まちの至る所に中世時代の文化遺産が多く遺されておりまして、今もまちのシンボルでありながら誇りとなっていることが評価されたものと思っています。

また翌年令和2年には、近代まで女人結界が定められていた高野山では、女性の参拝が叶わなかったのですが、そんな時代でも女性たちの祈りと願いを聞いたとされている「女人高野」と呼ばれる4つのお寺があるというストーリーと、修験道の開祖である「役行者」が修行を積んだ地として「葛城修験」も認定され、現在3つの日本遺産が河内長野市にあります。

おまり:わかりやすい説明ありがとうございます。その中でも「中世に出逢えるまち~千年にわたり護られてきた中世文化遺産の宝庫~」 として令和元年に認定された日本遺産には、観心寺も含まれるとお聞きしました。

永島さん:はい、そうですね。河内長野市は文化財がすごく多いんですね。大阪市内から近く緑が多いという特徴もありますが、それだけだったらよそにもいっぱいある。でも大阪市内からそう遠くない場所で文化財がすごく多いというのが河内長野の特徴で、国宝8件、重要文化財は77件もあるんです。

おまり:すごいですよね。

永島さん:これは全国で12位。中途半端に思いますが、美術館や博物館がないのに12位というのは、すごいことなんですよ。

おまり:なるほど。国宝や重要文化財は街並みのなか、生活エリアの中にあるんですか?

永島さん:一番多いのは、天野山金剛寺や観心寺といったお寺に多いんですが、高野山への中継地点という意味で平安時代の仏様だったり、南北朝時代・日本の中世のことですが、天皇の行宮といって、河内長野市で政治をされていた頃の文化財が多いですね。

おまり:素晴らしいと思います。全国12位!

永島さん:ありがとうございます。

おまり:さらに日本遺産「中世に出逢えるまち」を感じられる、新しい魅力となる商品を開発中と伺ったんですが、なんでしょうか?

永島さん:なかなか中世ってわかりにくい。ルネッサンス~という感じでもないんですが(笑)、河内長野で南北朝時代というのがすごく特徴でして、特に楠正成というすごく有名な武将がおられるんですが、その方が食べたといわれる楠公飯(なんこうめし)があります。「この世界の片隅に」というアニメでも描かれていました。「すごく有名な人が戦時中、玄米をふやかしたごはんを食べて頑張って戦われたので、みんなもこれを食べて我慢しましょう」というセリフがアニメの中で出てきました。

おまり:楠公飯(なんこうめし)はどんなごはんなんですか?

永島さん:玄米をふやかして、お腹がいっぱいなり、栄養価が高いものですね。

おまり:カレーもありますよね?

永島さん:そうですね。これは中世に食べられていたわけではないんですが、河内長野には中世の文化財が多い3つの寺で考えた精進料理のカレーがあります。

おまり:「薬膳精進カレー」というカレーですよね。実は私、さっきいただいたんです。

井谷さん:ありがとうございます。

おまり:めちゃくちゃおいしかったです。

永島さん:ありがとうございます。

おまり:すごい深みがあってスパイシーだけどコクもあって、甘いような気もするし、でもピリッともするし、すごいおいしかったです。大量買いしたいくらい。

永島さん:ぜひ!

おまり:「延命寺、観心寺、金剛寺、3人の住職が考えた歴史と生姜が香る薬膳精進カレー」と書いていますが、これすごいご利益もありそうですね。

永島さん:拝んではいないですけどね(笑)。

井谷さん:「薬膳精進カレー」は販売しはじめて間もなく2年経つんですが、市内の10店舗で購入できまして、ひとつ500円という価格もあってすでにリピーターがいます。駅前の観光案内所だったり、道の駅でまとめ買いされる方が多くて、作って良かったなと思っています。

おまり:なかなか生姜が強めに香るカレーってないのでおいしかったです。

永島さん:そうなんです。お肉が入っていないので胃もたれもしにくいですし、外国のビーガン、ベジタリアンの方におみやげとして喜ばれていて、先日は台湾の方が大量に買ってくださいました。

おまり:納得のおいしさでした。そのほかにも開発中の商品があるんですか?

井谷さん:先ほど永島住職がおっしゃられた「楠公飯」、作るのに手間と時間がかかってしまうので、より手軽に試してもらえるようにレトルトパックの楠公飯を開発中です。薬膳精進カレーもレトルトパックなので、いっしょに食べて欲しいなと思っています。今、2月頃から販売できるように頑張っております。

おまり:楠公飯と薬膳精進カレー、体に良さそうだし身が引き締まるような気がしますね。ぜひみなさんチェックしてみてください。中世衣装体験もあるんですか?

井谷さん:中世らしい町並みがある河内長野市で、訪れた思い出づくりとして中世の衣装で町を散策していただいたり、お写真を撮ってもらいたいなと思い、開発中です。

今年11月に天野山金剛寺や観心寺で試着体験を行いまして、2日間で50名以上の方が体験いただいて、とても好評でした。当日の様子は河内長野市観光案内所の観光の情報を発信している媒体で投稿しておりますので、ぜひチェックしていただきたいです。

そのときの試着体験では大人の女性用しかご用意がなかったんですが、来年度のはじめには男女それぞれと子ども用も用意して、ご友人、ご家族みんなで体験いただきたいなと思っております。よろしくお願いします。

おまり:本当にいろいろな取り組みをされていますが、そのほかにも 日本遺産でもある観心寺では非日常体験ができるそうですね。非日常体験、気になります。

永島さん:観心寺は精進料理のお店をしているのですが、精進料理は体のデトックス。観心寺は心を観る寺と書くんですが、日本で最古の北斗七星を弘法大師がまつった星塚があり、ご本尊は国宝。そんな観心寺で手を合わせて心のデトックス。体と心の毒素を抜いて、自然の中ですっきりしていただきたいという取り組みを積極的にしています。

おまり:いいですね。やりに行きたいです。

永島さん:現代は吐き出すのが苦手でため込む人が多いんでね。

おまり:いいですね。ぜんぶ受け止めてもらえるんでしょうか?

永島さん:はい、悪いもの全部吐き出してもらえたら、夕方にちゃんと拝んでおきます。

おまり:めちゃくちゃいいですね。行きたいです。

井谷さん:やっぱりお寺に行くだけで気持ちも変わりますしね。

おまり:わかります~。なんでしょうね、スーッと何かがほどける感じがありますよね。それにこういった星塚巡りをしたり本堂でお参りしたり、精進料理を食べたり、心と体をデトックスできると方法を提案してもらると行きやすいですよね。

井谷さん:そうなんです。

おまり:気になった方はぜひお問い合わせください。それではでは時間となりました。最後にリスナーのみなさんへ一言お願いします。

永島さん:意外と近くて古い歴史のある河内長野市。ぜひおまいりいただきたいなと思います。

井谷さん:今日、私が生まれ育った河内長野市の魅力をお伝えできて、本当にうれしく思います。今日のテーマは日本遺産についてだけでしたが、人気の道の駅「奥河内くろまろの里」やほかにもレジャー施設がたくさんございますので引き続き市役所として観光客のみなさまがワクワクするコンテンツを開発していきますのでぜひ河内長野にお越しいただければと思います。

おまり:生まれ育ったんなら、河内長野市のいいところ全部言いたいですよね。これからも追わせていただきます。ありがとうございました。

河内長野市の日本遺産について今日はお話を伺いました。お二方、ありがとうございました。

永島さん&井谷さん:ありがとうございました。

▼河内長野市 観光ポータルサイト

https://kankou-kawachinagano.jp/index.cgi

▼観心寺

https://www.kanshinji.com/

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