2月・3月はマンスリージャーニーの特別編!「マンスリージャーニースペシャル 那須なんです~」として、2 か月にわたって栃木県那須町の魅力をたっぷりご紹介します。
那須町は栃木県の北部に位置し、北西部には那須連山の主峰・茶臼岳がそびえ、その南斜面には1400年近い歴史を持つ温泉があり、日光国立公園「那須温泉郷」として観光の名所となっています。山麓地帯には別荘地やテーマーパークがあり、高原地帯には傾斜地を利用した酪農が盛ん。中央・東部地区には水田地帯が広がっています。
また、南東部には 源義経から松尾芭蕉に至るまでさまざまな史跡があるほか、里山の暮らしが残る地域として古くからの面影を伝えています。
そんな那須町へ行くには飛行機&車が便利。大阪国際空港から福島空港へは約1時間、福島空港近辺でレンタカーを借りれば、車で約45分で到着します。那須町を散策するには車があると便利ですよ。
那須町のご紹介4回目は、ワクワクするトリックアート満載の「那須とりっくあーとぴあ」。オンエアでは金澤さんへのインタビュー模様をお届けしましたが、ブログではインテンススタッフが現地を取材してきたので、その様子を届けします。
日本最大!トリックアートのテーマパーク
「那須とりっくあーとぴあ」は、日本最大級のトリックアート施設。トリックアートとは、人間の錯覚を利用して「立体的に見える絵画」「見る角度によってまったく違った印象になる作品」、さらには「中に入ることで錯覚を体感できる部屋」などがあり、ちょっと不思議で楽しい“体験型アート”です。
「トリックアートの館」「トリックアート迷宮?館」「ミケランジェロ館」の3施設があり、まず最初に伺ったのが「ミケランジェロ館」。
ルネサンス期の3大巨匠であるミケランジェロ・ダヴィンチ・ラファエロの名作を中心に絵画とトリックアートが融合した作品約60点を展示されています。不思議な写真を撮ることが出来る絵画や、世界の名画をモチーフにした、アートとしての作品を存分に楽しめる美術館です。


たとえば「着衣のマハ」と名付けられた絵画は、見る角度によって、絵画に描かれた美女の足の長さが伸びたり縮んだりします。



見て楽しむトリックアートのほか、自分自身がアートと一緒に写真を撮ることで成立するトリックアートも多数。

大きな見どころは世界遺産である「システィーナ礼拝堂」のトリックアート。

実物の5分の3サイズを再現したホールで壁、床、天井すべて手描き!十数名のスタッフで3年8カ月かかって完成させたと言います。圧巻!このホールの真ん中に立つと、本当に息を飲んでしまいます。

礼拝堂に描かれている肖像画は公募で当選した人がモデルになっているそう。

床には来館者のメッセージが(有料)が。こういったメッセージや肖像画を描いてもらった人が、時を経て我が子を連れて再訪するきっかけにもなっているそうです。

「システィーナ礼拝堂」の隣には無料の衣装貸し出しコーナーが。女性用、男性用、子ども用の中世ヨーロッパ貴族になれる衣装があるので、着替えて「システィーナ礼拝堂」で記念撮影するのが人気。
続いて伺ったのが、同じ敷地内にある「トリックアート迷宮?館」

魔法やファンタジーの世界をトリックアートで表現した館内は、サーカスゾーン、アドベンチャーゾーン、クイズゾーン、イリュージョンゾーン、メルヘンゾーン、マジックゾーンに分かれ、体全体で錯覚を楽しめる不思議な作品が満載。


さまざまな仕掛けが施された迷宮を潜り抜けるワクワク感や、錯覚を利用したクイズなどを解いた時の達成感が楽しめる美術館です。
トリックアートの中に隠し扉があったり、風景画をよく観察すると動物が隠れていたり、視覚効果を使っただまし絵などが多数あります。
トリックアートの制作現場を見学

「トリックアート迷宮?館」「ミケランジェロ館」と同じ敷地内にアトリエがあり、社内のスタッフが手描きでトリックアートを制作しているところを見学できます。
そもそも、展示作品すべてがスタッフの手描きというのがすごい!
絵を描くスタッフさんは美大出身の方が多く、お客さんが絵の中に入るためにはどうしたらいいかの設定も自ら考えて、それを平面図で表現するにはどうしたらいいかも考え、資料となる写真も自分で集めてから絵を描きはじめるそうです。ちなみに使っているのはアクリル絵の具だそう。

見覚えのある名画にトリックアートの要素を詰め込んで芸術性の高い絵画へと仕上げた作品が並ぶ館内は、格調高い雰囲気に包まれています。トリックアート作品が大量にあって、じっくり見て楽しんで写真を撮ると、丸1日過ごせる充実度。不思議な世界に飲み込まれる、圧倒的な非日常感がありました。
「那須とりっくあーとぴあ」の開館時間、入館料金など気になる詳細はホームページをご覧ください。
▼那須とりっくあーとぴあ
https://www.trick-art.jp/