各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今月は、東京都武蔵野市にあります
“成蹊大学”におじゃましています。
お話を伺うのは
成蹊大学 理工学部 物質生命理工学科4年
西條文規さんです!

西條さんの取り組まれている研究を教えてください!
僕は、“地球温暖化”を食い止めるため、
大気中の二酸化炭素を回収し燃料として再利用する技術に取り組んでいます。
中でも、僕はこの燃料を製造するために必要な合成燃料を製造するプロセスの単純化と
効率化を目的とする研究に取り組んでいます。
“地球温暖化”世界中で取り上げられていますよね。
はい、世界の平均気温は、2011 年〜2020 年の間に、工業化前と比べて1 度以上上昇していて、
国連では、このままいくと今世紀末までに、
世界の平均気温が最大3.1 度も上昇するという見通しも発表されています。
“3.1 度”もですか!?
これだけ温度が上がってしまうと、地球上の気象が変化し、極端な気温の上昇による熱波や
強い台風、集中豪雨などの異常気象のよる災害の頻発、
干ばつによる食糧危機、海面上昇による居住地の喪失などが引き起こされる可能性があります。
山本さん、この地球温暖化の1 番の原因が何かご存じですか?
よく聞くのは、“温室効果ガス”ですかね?
はい、その通りです。ですが、“温室効果ガス”の中でも、
最も温暖化に影響を与えているとされるのが、“二酸化炭素”です。
この二酸化炭素などの排出を実質0 にして、これ以上増やさないようにするのが、
“カーボンニュートラル”です。
“カーボンニュートラル”!
最近テレビなんかでもよく耳にしますね。
このカーボンニュートラル実現のために僕が取り組む研究が
“カーボンリサイクル”の研究です。
“カーボンリサイクル”とは、CO2、二酸化炭素を資源として再利用すること、
そしてその技術を指します。
つまり、二酸化炭素と再生可能エネルギー由来の水素から合成燃料を生成し、
これを原料として合成燃料を生成することで二酸化炭素を資源化できるのです。
合成燃料を燃焼させて発生した二酸化炭素はもともと大気中にあったものなので
燃やしても二酸化炭素を増やすことが無い、クリーンなエネルギーといえます。
そんな夢のような技術があるんですか!?
さらに深掘りしたいところですが、今週はお時間が来てしまいました。
詳しくは、来週も引き続き西條さんから伺います。