各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。

今月は、東京都武蔵野市にあります
“成蹊大学”におじゃましています。

先週に引き続き、お話を伺うのは
成蹊大学 理工学部 物質生命理工学科4年
西條文規さんです!

画像: 2/23(日)「マクセル meets カレッジナレッジ」

“カーボンリサイクル”実現のため、
二酸化炭素を利用した合成燃料作成の研究に取り組んでいます。
よろしくお願いします。

二酸化炭素を資源として “合成燃料”を生み出し、石油の代わりに燃焼させることで、
発生した二酸化炭素を再度回収して原料に使用、
二酸化炭素がこれ以上増えることのないクリーンなエネルギーを得ることができるという
夢のような技術とのことですが、実は、以前からこの“合成燃料”は存在するんですよね?

以前から研究が進められており、ある程度のプロセスは完成しています。
ですが、僕の研究では、このプロセスをさらに簡単に、エネルギーロスをなるべく
少なくできるような合成燃料の製造方法の確立を目指しています。

つまり、今も“合成燃料”は生み出せるけど、更なる普及のため、
より簡単で、より効率よく“合成燃料”を生み出す方法を研究されているということですね。

はい!実は既に、NEDO 国立研究開発法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構というところが、この実証プラントを作っていて、
少量ではありますが、合成燃料の製造を行なっています。
この技術の良いところは、燃料を変えるだけなので、既存のモノや機械に使用できるという点で、
うまく製造できるプロセスやシステムが出来上がれば、一般にも普及できます。

では、なぜ今の所普及していないのでしょうか?

まず単純に、現状大量生産ができないため費用がかさむ、というところにあります。
一般的な石油燃料と比べると実質数倍の値段となってしまうほか、
この製造のための“施設”もかなり大規模なものを建設する必要があるため、
初期費用も膨大になります。
さらに研究が進み、より効率よく、このエネルギーを生み出す方法が確立されれば、
“カーボンリサイクル”、“カーボンニュートラル”の達成もできるんじゃないか、と考えています。

日本でも、2030 年代には販売される“新車”がすべて電動車になる予定ですよね。
未来では、この“合成燃料”が当たり前の世の中になっているんでしょうか。
では、西條さん、最後に、今後の目標を教えていただけますか?

僕自身、もともと大学に入る前から“釣り”が趣味だったのですが、
釣りをしていると魚よりもゴミが多く釣れることがあり、
環境問題について考えるようになりました。
さまざまな環境問題に何かしらの形で関わりたいと考え、
大学も成蹊大学を選びこの研究に取り組んできました。
卒業後は、エネルギー系の会社に就職し、プラントで実際に働く予定なので、
いつか“合成燃料”を使った仕事に携わりたいです。

西條さん、2 週間に渡ってありがとうございました。

番組の情報や収録の模様は、
カレナレ公式Xでアップされています!

今週の放送はradikoタイムフリーでも聴くことができます!

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