各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今月は、“同志社女子大学”におじゃましています。
先週に引き続きお話を伺うのは
同志社女子大学 京田辺キャンパス
現代社会学部社会システム学科 4年
和田 朋さんです!

「同志社女子大学 サステナブル研究会」に参加しています。
よろしくお願いします。
「同志社女子大学 サステナブル研究会」では、
SDGsにまつわる取り組みの中でも女子大学ならではの活動も行われているそうですね。
はい、山本さんは“リプロダクティブ・ヘルス”ってご存知ですか?
“リプロダクティブ・ヘルス”ですか、初めて聞きました。
“ヘルス”ということは、健康にまつわることなんですかね?
はい。
日本では一般に「”性”と”生殖”に関する健康」と訳されます。
リプロダクティブ・ヘルスとは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、
身体的にも精神的にも社会的にも本人の意思が尊重され、自分らしく生きられることを指します。
そして、“リプロダクティブ・ライツ”、
自分の身体に関することを自分自身で決められる権利と合わせて
当事者である女性が自己決定することを表しています。
なるほど。
自己決定するためには、その情報を正しく知ることが必要です。
そのために性・思春期の問題、生理や妊娠、出産、子宮頸がんなどについての知識を学び、
同世代に知ってもらうための発信を行なっています。
さらに、経済的な理由などで
生理用品を購入できない女性や女の子がいるという
「生理の貧困」への取り組みや 生理のストレスへの対処法など、
正しい現状を発信し、認識してもらうことで、支援の輪・知識を共有しようと思いました。
同じ女性で、大学生という立場だからこそできる発信を心がけています。
特に“性”にまつわる話って、友達同士でも聞きづらいことや話しづらいことがありますよね。
はい、抵抗感を感じる人も多いですよね。
必要性を感じて発信していくうちに、抵抗感は薄れていきましたが、
私もかつて強い抵抗感を感じる 1 人だったので、その気持ちはわかります。
抵抗感を感じている人は、無理にオープンになる必要はなく、感じたままでいいと思います。
一方で教養として、自分の身体に関する知識を知ることは性別に関わらず、
誰にとっても大切だと思います。
研究会では、本学薬学科の先生にお願いし、
ピルについての勉強会や産婦人科の見学をしました。
また、当事者以外を含め、より多くの方に知っていただくため、学外でも活動を行なっております。
“なんばマルイ”で開催された「サステナブル Days in なんばマルイ」では
女性の健康をテーマに展示や商品紹介を実施させていただきました。
こちらを行った目的は、生理の貧困や生理に対する意識の差、
女性の健康について知ってもらうとともに、悩みを打ち明ける場を作ることで、
自分と向き合い、考えるきっかけを作ることでした。
自分が知るだけでなく、知ったことを周りの人たちと共有することで、
自分を守る、ということも大切ですよね。
さて、そろそろお時間です。
最後に、和田さんの今後の目標を教えていただけますか?
はい、私自身、卒業後は廃棄物を資源として素材や製品を生み出す会社に就職します。
今度はボランティアではなく、ビジネスとして、資源の持続可能性を見つめ、
さまざまな問題解決へ繋げたいです。
個人としても、引き続き 研究会の理念を大切にして
人と人のつながりの場所を、ものを、情報を、シェアし、
生きづらさのない社会をつくっていきたいです。
応援しています!和田さん、3週間に渡ってありがとうございました。