毎週月曜日にお届けする「オオサカマンスリージャーニー」。
大阪府内の市町村をひとつ取り上げ、1ヶ月にわたって深掘り。ゲストを招いて、DJの”おまり”こと三浦茉莉がインタビューします。ユニークなイベントやその町特有の取り組み、特産品など、町の魅力を幅広く発信するコーナーです。
さて、今月ご紹介するのは・・・大阪市!
戦国時代には豊臣秀吉が天下統一を成し遂げ 大阪城を築き、江戸時代には「天下の台所」として日本最大の商業都市となりました。大阪府中部に位置し、産業と文化が行き交う大阪市は1889年に市制施行し、1956年に政令指定都市へ移行しました。
現在の人口は約279万人。24の区からなる水の都「大阪市」は、生活・交通の利便性が高いだけでなく、大阪ならではの雰囲気や文化を感じられる活気のある街です!

おまり:今日は大阪市の御堂筋を活用した万博関連イベント『みちの未来体験EXPO』について大阪市建設局 企画部 企画課の道路空間再編担当、中上貴裕さん・吉田耕平さんにお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。
中上さん&吉田さん:よろしくお願いします。
おまり:まず、大阪市建設局 企画部 企画課とは、どのようなお仕事をする部署なのでしょうか? 道路空間再編担当ということですが、主にどんなことをしているのか教えてください。
中上さん:私たち大阪市建設局は、道路や橋を作ったり、維持管理をする仕事をしています。その中で私が所属する道路空間再編担当は、大阪都心部の道路を主に担当しておりまして、御堂筋やなんば広場といった都心部の道路を、今までの「車が走る」道路から、歩道をドーンと拡げて、歩道でくつろいだり、イベントで賑わったり、「人」中心の、道を大改造するという仕事をしています。
おまり:御堂筋といえば車のイメージが大きかったんですけど、昨日まさに御堂筋を家族4人で横並びで歩道をルンルン歩いたんですよ。こんなに歩きやすかったっけ?めちゃくちゃいいじゃん、シャンゼリゼ通りみたいじゃんって、まさにそんな会話を家族でしていたんです。めっちゃいい歩き心地でした。
中上さん:そうですよね。
おまり:本当になんば広場、御堂筋は歩道が広くなったし歩きやすくなったという印象がとても強いです。そんな御堂筋を活用したイベント「御堂筋 みちの未来体験EXPO」について伺っていきたいと思います。本当に御堂筋、きれいになりましたね!
中上さん:そうですね。まず今までは4人が横に並んで歩くってkとはできなかったと思うんです。かなり歩道が広がりまして、実はこの御堂筋は先月3月末に心斎橋駅からなんば駅までのあいだ、約1.1キロの区間で歩道が大きく広がりました。万博にあわせて広げたんですけども、ちなみに三浦さんは、この整備する前と後、どれくらい広がったか聞いていきたいんですけど、スタジオには御堂筋を整備する前と整備した後の写真を持ってきました。三浦さんは、御堂筋全体の幅44メートルのうち、何パーセントくらいが歩道だったと思いますか?
おまり:2メートルくらいしかないイメージです。そんなことない?(笑)
中上さん:もうちょっとあったんですけどね(笑)。
おまり:何割って聞かれると難しいな。じゃあ1割。
中上さん:実際に歩く幅だけでいうと10数%だと思います。それが整備したあと、全体の3分の2が歩道になったんです。
おまり:そう、びっくりしたんです。街が変わったように見えました。
中上さん:急に歩道がドンと広がって、車道は真ん中4車線だけになりました。すごく地域と地域の距離が近くなって、東西の渡りもすごく渡りやすくなったので、非常に道が変わりましたし、それに合わせて、照明灯や案内サイン・柵なども全て、街の景観にあったデザインに作りかえています。ぜひ皆さま、広がった御堂筋を歩いていただければと思います。
おまり:すっごいウキウキしたんですよね。行き交う人も増えたタイミングに、歩道が広くなってタイミングがマッチしましたね。間に合いましたね。そんな御堂筋で楽しいイベントが開催されるんですね。
中上さん:そうなんです。万博のテーマが、「いのち輝く、未来社会の、デザイン」ですが、その関連イベントとして、御堂筋でも「みちの未来」を体験できる「みちの未来体験EXPO」というテーマで、さまざまなイベントを開催する予定としています。すでにこの4月13日からは、御堂筋全線にわたって、バナーや花飾りでおもてなしの空間を演出していますが、春、夏、秋には、それぞれ違ったテーマでビッグイベントを予定しております。
その第1弾として5月8日から12日には「お花」と「アート」で御堂筋をいっぱいにするイベント「ArtWalk御堂筋」を開催しようと考えています。
おまり:昨日歩いた時点でお花があるなと思ったんですけど。
中上さん:4月からおもてなし空間として、花をドーンと全線にまわって飾っておりますので、今は真っ赤な花を飾っています。
おまり:真っ赤なお花、かわいかった~。
中上さん:途中で花の色も変えていこうと思っています。ぜひ見ていただければと思います。
おまり:へぇ~、すごい。素敵ですね。イメチェンですね。
さぁ第一弾「ArtWalk御堂筋」のコンセプトの「フラワーカーペットとアート」について、くわしく教えてもらえますか。
吉田さん:第一弾では御堂筋の歩道や側道空間に色鮮やかなフラワーカーペットをつくります。フラワーカーペットは全17点、総面積約400平方メートルの花びらで作るアートが御堂筋を彩ります。また大阪市役所前の広場では、「MIDOSUJI 2025」という文字を花びらで描きまして、花文字の製作に使用する花びらの枚数で、ギネスに挑戦したいと考えています。
おまり:うわ~ギネスに挑戦!これは本当にたくさんの方に来て欲しいですよね。すごいスケールです。では「ArtWalk御堂筋」で開催されるプログラムの詳しい内容を教えてください。
吉田さん:先ほどのギネス挑戦に加えて、映画を鑑賞できる「ストリートシネマ」や、生演奏の音楽を楽しめる「ストリートコンサート」などを実施します。また、なんば広場では、フラワーカーペットに囲まれながら「ファッションショー」や「難波をどり会」など、アートなステージを披露します。この御堂筋となんば広場全体にわたって、クイズラリーも実施しますので、楽しみながらアートに関するクイズに答えていただき、イベント限定のノベルティもぜひゲットしてみてください。
おまり:楽しそう。クイズラリー、子どもたちって大好きですもんね。家族で楽しめそうですね。子どもたちが描いた絵も展示されるそうですね。
吉田さん:はい、国内外の子供たちが描いた絵を展示するストリートギャラリーも設置します。これらの作品は8月18日から万博会場でも「世界一大きな絵」というプログラムで展示される予定になっています。それに先行して御堂筋に展示させていただきます。
おまり:素敵~。お花に絵に…芸術的ですよね。その他にもアートに関するプログラムもあるとお聞きしました。
吉田さん:そうですね、さらにさらにありまして。みんなで御堂筋に絵を描くストリートペイントや、青森市の祭りで使用された「ねぶた」を再利用したアート製作の体験ですとか、華やかな雰囲気の中でアートに触れていただく機会をつくりますので、ふるってご参加いただければと思います。
おまり:「ねぶた」を再利用してのアート製作体験はめちゃくちゃ貴重ですね。では、当日の交通規制などのお知らせをお願いできますか。
中上さん:はい。5月8日から12日までのイベント期間中は、淀屋橋交差点から新橋交差点において、側道の通行規制を行います。ほか5月11日の日曜日は大々的なイベントを行いますので、難波交差点から難波西口交差点において、本線の車線規制を行います。期間中は混雑が予想されますので、みなさまにはマイカーのご利用を控えるなど、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
おまり:5月8日~12日は通行規制がありますので、お気を付けくださいね。そんな御堂筋。本当に大阪の真ん中って感じで、ここが整備されて歩道が大きくなって、大阪在住のみんなは本当にうれしいですよね。ゆくゆくはパリとか銀座みたいに、オープンカフェが並ぶ、みたいな。
中上さん:そうですね。そんな滞在空間が日常にあるような空間を目指していきたいとは思っています。
おまり:本当に御堂筋はド真ん中ですもんね。
中上さん:本当にそのとおりなんです。地図を見ても大阪・関西の中心部にあるのが、この御堂筋です。今回の整備でパリのシャンゼリゼ通りみたいになったと言ってくださる方もおられます。この御堂筋が世界に誇れるストリートとなれば、大阪・関西全体が大きく変わっていくのでないかと思っています。
おまり:そうですね。「みちの未来体験EXPO」のプログラムの 第2弾・第3弾についてもお聞かせください。
吉田さん:はい、第一弾のアートだけでなく、7月末には「日本の夏祭り」をコンセプトとした「Summer Camp御堂筋」を開催します。また9月下旬には「歩いて健康に」をコンセプトとした「With御堂筋」を開催します。さまざまなみちの未来を体験できるプログラムを準備していますので、ぜひ、ご参加いただければと思います。
おまり:めちゃくちゃ楽しそうなんですけど、「御堂筋 みちの未来体験EXPO」の詳しい情報はどこを見ればいいでしょうか?
吉田さん:詳細は専用HPに掲載しています。「はじまる、御堂筋」で検索してみてください。広報動画にはミルクボーイさんに出ていただいており、その動画は「おかんの好きな筋」というネタになっているので、そちらもぜひご覧ください。
▼御堂筋 みちの未来体験EXPO 専用サイト
https://midosuji-challenge.jp/
おまり:絶対おもしろい、みたいです。
ではあらためて中上さん・吉田さんにとって大阪市の好きな所を教えてもらえますか。
吉田さん:私はやっぱりグルメですね!梅田やなんばも含め、今回は御堂筋ということで沿道、周辺エリアにはたくさんのお店がありまして、仕事が終わった後、うまいもんを食うというのは最高ですね!おいしいものが多すぎて、御堂筋の担当になってから、いろいろ行かせてもらっているんですけど、少しずつ太ってきてしまいました、、、。
おまり:なんで小声なんですか?(笑)ちなみに何が一番好きですか?
吉田さん:お酒も好きなんですが、強いて言えばお好み焼きですかね。
おまり:そっか~お好み焼きは太るかもしれませんね。中上さんはどうですか?
中上さん:まあ吉田君も世界に誇れる「体形」になってきたなと、思いますけども、私が好きな場所もやはり御堂筋ですね。この御堂筋は、淀屋橋付近はビジネスのまち、本町付近までくると、「おろし問屋」や難波神社などの「神社仏閣」が出てきて、心斎橋付近にいくとブランド街や大丸さんがあって、なんばまでいくと、食文化や商業のまち。歩くだけでどんどん町が変わっていきます。同じ一本の「みち」でもエリアによって「まちの雰囲気」が全く異なるのはなかなかないと思いますので、歩きながら色んな歴史や文化に触れることが御堂筋かなと思っています。今回のイベントを通じてエリアごとの魅力を、少しでも感じていただけるようになったらなと思います。
おまり:あらためて御堂筋を歩きたいなと思いました。これからの生活がみんな楽しみになりそうですね。では最後にリスナーの皆さんへ一言お願いします。
吉田さん:ぜひ御堂筋に来ていただきたいということでですね「みちの未来体験EXPO」の第1弾「ArtWalk御堂筋」は5月8日から12日まで開催します。みなさんに楽しんでいただけるような、様々なプログラムを実施しますので、ぜひ御堂筋にお越しください。
中上さん:三浦さんも小学生のお子様がおられる、とラジオで聞いたのですが、小学生の方にも楽しんでもらえるプログラムがけっこうありまして、5月11日になんば広場に行けば熱風アート・ランタンを作ったりできますし、それとペイント、道路でお絵かきもできたりします。あと新たなモビリティに身長140センチ以上だと試乗できます。
おまり:なんだ、この乗り物は!面白いですね。
中上さん:乗りながら、いろんなフラワーガイド、音声ガイドをしてもらえるようなものもあります。ぜひお子様を連れてきてほしいですね。特に5月11日は一番イベントが大々的にやっている日なので、来ていただきたいですね。
おまり:ゴールデンウィークがひと段落したところですね。
中上さん:この御堂筋が「世界に誇れる」シンボル・ストリートとなれるように、引き続き、御堂筋沿線の地域の方々、企業の方々、市民の方々とともに、さまざまな取組みを行ってまいりますので、ぜひ、御堂筋に足を運んでいただければと思います。
おまり:ありがとうございます。今日は 大阪市建設局 企画部 企画課の道路空間再編担当でいらっしゃいます中上貴裕さん・吉田耕平さんをスタジオにお迎えしました。いろんなお話、ありがとうございました。
中上さん&吉田さん:ありがとうございました!