FM大阪、TOKYO FM、FM AICHIの3局ネットでオンエア!
月替わりで全国の大学へ伺い、大学生のみなさんが取り組む活動や研究をご紹介する番組です。
DJは、シンガーソングライターの サカグチアミ が担当✨
今月は… 神奈川県横浜市の 東京科学大学へ!
先週に引き続きお話を伺ったのは、
東京科学大学 情報理工学院 博士課程3年 古井海里さんです☺
計算機やAIを使用し、新しい薬を効率よく開発するための研究に取り組まれています!

薬の開発では、病気に関係するタンパク質に対して
どの化合物が最も強く結合するかを見つけ出すことが重要。
ですが、その候補となる化合物は、10の60乗ともされるほどの膨大な数となり、
実験でひとつひとつ確かめるには、莫大なコストと時間がかかるんだそうです。
そこで新薬開発の初期段階では、効き目のありそうな候補を絞り込む、
「化合物スクリーニング」という処理が行われます。
この絞り込みを行うことで、新薬の候補になりそうな「ヒット化合物」が見つかります。
それをもとに、目的のタンパク質への結合力を強くしたり、
薬として望ましい性質をもつように改善していき、
新薬の候補が作られていくんだそうです。
そして、スーパーコンピュータを使ったシミュレーションで
タンパク質への結合やエネルギーを計算することで、
わざわざその化合物を作って実験しなくても、
効き目があるかどうかを調べることができるんだそうです。
また古井さんは、「バイオインフォマティクス」という
AIを使った抗体医薬品の設計・改良にも取り組まれています。
抗体とは、体内で異物を攻撃する免疫タンパク質の一種で、
治療が難しかった癌などにも効果を発揮できるため、近年急速に注目が集まっているとのこと。
しかし、この抗体の作り方は組み合わせはおよそ10兆通りとされていて、
膨大で実験では試しきれません。
そこで、タンパク質のパターンを学習したAIを活用し、
「次に試すべき形」を提案させることで、
少ない実験で効率良く、より良い抗体を見つける仕組みを開発されました!
この分野は近年急速に成長しており、
例えば「AlphaFold2」というタンパク質立体構造を
アミノ酸配列だけから高精度で予測するAIは、
2024年にノーベル化学賞を獲得されています。
来週も引き続き、古井さんから伺います!
