「SDGs」とは、世界が抱える様々な課題を、
2030年までに解決するための17の国際目標のこと。
『SARAYA FLAP』では、「SDGsの17の目標」を紹介しながら、
関連する「最新ニュース」や「話題」を皆さんと一緒に考えています。
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x.comSDGs15「陸の豊かさも守ろう」SDGs14「海の豊かさを守ろう」
「外来種」と聞くと、どんなイメージがありますか?
外国からやってきた珍しい魚や昆虫? それとも、池や川で増えてしまった生き物でしょうか。
実は今、外来種の問題は「自然を守りましょう」だけでは済まないところまで来ています。
農業や水害、私たちの暮らしにも関わる問題になっているんです。
その象徴ともいえるのが、千葉県の印旛沼(いんばぬま)です。
まず注目したいのが、植物の「ナガエツルノゲイトウ」
南米原産の水草で、日本では「特定外来生物」に指定されています。
とにかく生命力が強く、茎や根のほんの一部が残っただけでも再生することがあり、水に浮いた断片が流されることで、どんどん生育範囲を広げていきます。
水面を覆うだけでなく、農業用水路に入り込んだり、田んぼで稲の生育や収穫を妨げたりすることも。大量に繁殖すると水の流れを妨げ、治水への影響も心配されています。
そして、印旛沼にはもう一つ、対策が続けられている外来生物がいます。それがカミツキガメです。
北米原産の大型のカメで、こちらも「特定外来生物」
陸上では防御的になり、近づくと鋭い口でかみつくことがあります。
千葉県では、印旛沼周辺で繁殖が確認され、2007年度から本格的な駆除が続けられています。それでも、昨年度は県の捕獲事業だけで1,466頭を捕獲。
県の捕獲事業に加え、市町村や警察などによる緊急捕獲も含めると、累計で2万頭を超えています。2026年度も、年間1,800頭以上の捕獲を目標に対策が進められています。
ここで、少し考えてみたいのが、外来種と人間との関係です。
ナガエツルノゲイトウもカミツキガメも、自分から日本に来たわけではありません。
観賞用やペットなどとして人間が持ち込み、何らかの理由で自然の中に広がったと考えられています。
つまり、「外来種が悪者」という単純な話ではないんですね。
人間が生き物を別の場所へ動かしたあと、その影響にどう向き合い、責任を取っていくのか。
そこも大切な問題です。
さらに、豪雨や洪水などによって、水辺の生物や植物が広い範囲へ運ばれる可能性もあります。人が生き物を動かし、環境の変化がさらにその広がりに影響する。
そんな連鎖にも目を向ける必要があります。
SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」そして目標14「海の豊かさを守ろう」
生態系を守ることは、珍しい生き物を守るだけではありません。
田んぼや川、水路、農業、そして私たちの安全な暮らしを守ることにもつながっています。
「見たことのない生き物がいた」
そんな身近な気づきが、地域の自然や暮らしを守るための大切な情報になるかもしれません。
外来種の問題を、遠い場所の話ではなく、私たちの暮らしにつながる問題として考えてみませんか?

