ハチドリのひとしずく
「クリキンディ(ハチドリの名前)、そんな事をしても無駄だ。
早く逃げろ。そんなことをしていったい何になるんだ」
「みんなは逃げてくれ。僕は 僕に今できる事をしているだけだから」
クリキンディは、こう言うと、再び火に向かって飛んで行ったのでした。
ハチドリは小さな体ですから、彼がその嘴で山火事を消化しようとしても、当然ながら、何の力にもなりません。それでも、戦いに出るハチドリの姿に、廣田先生は特攻隊の姿を重ねるのです。
現代、戦争は日本では起こっていません。
違う角度から考えてみましょう。
同じように1人1人の力は小さくても、1人1人の力は役に立たなくても、
力を集結すれば、何とか・・・な...