⇒前編は、2組の出会いの印象から、それぞれのバンドの成り立ちまでぶっちゃけトーク!


「一番先っちょの今がカッコよくないと、出会ってきた人たちに申し訳ないなって」

画像1: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――後編ではそれぞれの作品の話もしていきたんですが、まずラックライフの最新シングル『風が吹く街』は、デビュー曲『名前を呼ぶよ』同様TVアニメ『文豪ストレイドッグス』のタイアップ曲となりましたが、Shout it Outは聴いてみてどう思いました?

山内「それこそ、僕らは言葉を大切にすることをモットーに音楽をやってるんですが、まさにそれと同じことを感じたというか、本当に言葉がまっすぐで、あとはちゃんとサウンドが言葉に寄り添ってる。だからもう“4人でラックライフの歌”みたいな一体感を音源なのに感じて。塊になって想いがぶつかってくる感じ、言葉1つ1つの重みとかも、見習わなきゃなって」

細川「タイアップに引っ張られる感じも全くなくて、すごくラックライフらしい曲やなって思いました。俺らもタイアップ曲を作るときに彰馬が悩んだりしてたんで、自分たちらしさを自然と出せるのが羨ましいなと思って」

PON「この曲はタイアップのお話をいただいてから作りました。タイアップの曲を書くときは、原作を読んで自分と重なるところを探すんです。ヒントが見つかったら、自分のことを歌うっていうスタンスやから。曲を書き出してみたら結局あの頃の自分の歌ができたとか、そういう感じ。ずっとバンドをやってきて、くじけそうなときに人からもらった言葉とかを思い出しては、自分が震えてまた頑張り出す、みたいなことを11年間繰り返しながら生きてきて、一番先っちょの今がカッコよくないと、出会ってきた人たちに申し訳ないなって。だから、ダサくても、せめて一生懸命な今を生きていたい。“過去に胸を張れる今を生きる歌”みたいなテーマで、作った曲ですね」

――今の話を聞いてるだけで、もう絶対いい曲やん!(笑)

PONLOVE大石「アハハハハ!(笑)」

画像2: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――逆にラックライフはShout it Outの音源を聴いてどうでしたか?

PON「何か…ボーカリストとしてすごく近しいものを感じる。言葉選びもそうやし、誰かに何かを伝えたくて、自分の中の何かを形にしたくて、音楽をやってるんかなぁって。だから、何で音楽を始めたんやろ?って、聴きながらめっちゃ思いました。俺自身は元々目立ちたくてバンドを始めて、出会っていく中で歌のおもしろさに気付いて、ちゃんと歌を歌いたいなと思うようになったんですけど、Shout it Outってすでにもうこんなに真ん中に歌がある、みたいな」

山内「うわ…ありがとうございます(照)。僕が音楽始めたきっかけは、マジで“憧れ”みたいなもんで。ギターを買ったのも好きな女の娘がギターを弾いてたからで、ライブハウスに出てみたら、カッコいい先輩がいたからその先輩みたいになりたくてバンドを続けて…だから本当に、ずっと憧れだけで続けてきたんですよね。僕らは大阪の堺で育ったんですけど、歌を中心にしてる先輩が多かったし、そういう人たちに囲まれてやってきたので、堺っていう街に育ててもらったのかなっていう感じですね」

画像3: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――ラックライフの地盤は北摂でエリアは違うけど、同じ街にいたら絶対に師弟関係になってそう(笑)。

PON「アハハ!(笑) やっぱり育ち方も一緒なんでね。俺らもそうやったもん」

――ラックライフも、北摂のシーンで先輩の背中を見て。

山内「ラックライフ=“高槻のボス”みたいなイメージだったんですけど(笑)」

PON「もっと上のボスがおったんよ~恐怖やで(笑)」

LOVE大石「俺はヤナギがプロデュースした『青春のすべて』を結構聴いてたんですけど、やっぱりドラムに一番耳がいって。結構いろんなオカズも入れてると思うし、これからもあんまり悩まずに叩きたいフレーズを入れていって、それで1回ボーカルとぶつかった方がいいんちゃうかな、みたいな(笑)。今から歌に寄せていく必要はないと思う。1回自分のやりたいことをやり切って、やっぱりこのフレーズは必要ないと本当に思ってから、そうした方がいいんじゃないかなって」

画像4: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――先輩ならではの意見ですね。

細川「あぁ~すごい勉強になります。最近も結構悩んでるんで(笑)」

(一同爆笑)

細川「図星なんですよ。僕は元々手数が多いドラマーが好きだったんですけど、やっぱり歌を活かすとなったとき、それはどうなんだろう?みたいなところで、スタジオで合わせる段階で言い合いとかもあって…」

LOVE大石「そういうときは1回録って聴いてみて、やっぱりカッコよかったなとか、いざ録って聴いてみたら案外普通やったから、なしにしようとか」

細川「そっか。1回ちょっと、録ってみようか。解決(笑)」

(一同笑)

画像5: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――12月7日(水)リリースのShout it OutのEP、『これからと夢』の冒頭を飾る『DAYS』の歌詞は、まさにこのタイミングだからこその言葉な感じがしますね。

細川「『DAYS』は元々弾き語りの状態ではあったんですけど、メンバーが抜けてから初めてレコーディングした曲でもあって。今やから歌える歌にはなったかなぁと」

山内「2曲目の『これからのこと』もガッツリそうなんですけど、この曲で人生で初めてギターソロを弾いたんですよ。僕はずっとアコースティックギターを弾いてきて、バンドを始めてからエレキギターをメンバーに買わされたぐらいなんで(笑)。しかもレコーディングの5日前とかに僕がソロを弾くことになって。焦りましたね…」

――サポートギターもいるわけだから、弾いてもらうこともできるところを。

細川「でも、ここは彰馬が弾こうって。彰馬がギターソロとかも全部弾いて、コーラスも僕がやって。この曲はあえてメンバー2人で作ろう、みたいなところはありましたね」

画像6: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

「ラジオってたまたま友達とかが聴いてくれたりするのも、何かすごいなぁ、誇らしいなぁって」

――ラックライフはもちろんやけど、Shout it Outもまだ若いのに、ちゃんといろんなバンドとのつながりが感じられますね。

山内「それも大阪という街にいい先輩が多かったことに尽きると思うんですよね。僕らがただライブハウスに出てたら、先輩がよくしてくれた(笑)。そういう僕らも含めて、大阪は若い世代がバンドをやりやすい体制が整ってる街だなって。最近、東京とかでよくライブをするようになって特に思いました。大阪はやっぱりすごいなって」

画像7: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――今の音楽シーンのど真ん中に関西出身のバンドも多いしね。あと、今回2組が出演するのはFM OSAKAのライブイベントですけど、地元に根差したステーションに、こういったチャンスをもらえるのは嬉しいよね。現在2組が隔週入れ替わりでレギュラー出演中の『E∞Tracks Selection』は、自分たちにどんな気付きや経験をもたらしてくれました?

PON「でも、これで大丈夫かな?感はまだすごくあるんですけどね。ワチャワチャ喋って、28歳男子がキュンとすることについて語ってていいんかな?みたいな(笑)。でも、友達のユビキタスが番組を聴いてくれてるらしくて、“お前らめっちゃおもろいな”って言うてくれたのが、すごく自信になりました(笑)」

山内「僕らは最初はマジで喋れなかったんですよ。初回の放送とかは、“えっ”とか“あっ”って4000回ぐらい言ってたと思います(笑)」

(一同爆笑)

画像8: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

山内「それまではキャンペーンでも僕が1人でラジオに出ることも多かったんで、この番組ではこいつ(細川)に回すのを任せようと思ってずっとやってきたんですけど…ラジオの収録が始まると、こいつにスイッチが入るんですよ。バリおもんなくなるんですよ(笑)」

――入れたらあかんやん、そのスイッチ(笑)。ちゃんと進行しなければ、って思っちゃうんやろうね。

細川「やらなやらな!みたいになって、声まで変わるタイプ(笑)」

山内「しかも俺がボケたりしても、“いや、それは違う”とか普通に言われて(笑)。でも、そういうところも、だいぶよくなってきたなと。他の番組に出させてもらったときにもそう感じるのは、この番組をやらせてもらったお陰かなって、めちゃめちゃ思いますね」

――あと、リスナーとして聴くラジオのおもしろさ、出るようになってから感じるそれもあると思うんですけど、その辺はどうですか?

画像9: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

山内「僕は車で聴くことがほとんどだったんで、流して聴いていたが故に、みんなこんな真剣に喋ってたんやなって思いましたね。本当にすいませんでした(笑)」

PON「ラジオのMCってすごいんやなって、めっちゃ思いますよね。俺らが番組をやる前に、遠藤淳さんの番組『遠藤淳のYou've Got a Radio!』(月~木曜16:00~18:55)に急にゲストで出させてもらったときも、“こんなにやかましい4人が急に来ても対応できるんや!”って思って、尊敬の眼差しです(笑)。あとは、ラジオってたまたま友達とかが聴いてくれたりするのも、何かすごいなぁ、誇らしいなぁって思いました」

画像10: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

「ちゃんと地元バンドの意地みたいなものを観せたい」

――『E∞Tracks Selection』のレギュラーは12月いっぱいまでということで、もうゴールも見えてきましたが、振り返ってみてどうですか?

PON「そうですねぇ…これでいいんかな?と思いながら楽しくやらせていただいてるんで、このまま最後まで何も掴めず終わりたいですね(笑)」

(一同爆笑)

山内「僕らは隔週の相手がラックライフっていうのが最初はすごくイヤで。めっちゃ話がおもしろいイメージが最初からあったんで。だから1回ぐらいは、ラックライフよりおもろい回を作って終わりたいなと!(笑)」

画像11: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――(笑)。そして、記念すべき第1回の『E∞Tracks LIVE』で共演するGoodbye holidayとHOWL BE QUIETも、歌が真ん中にあれど、アプローチはそれぞれ違って。逆に言えば、ラックライフとShout it Out、Goodbye holidayとHOWL BE QUIETは、何か通じるものがある。こりゃ歌モノ東西決戦やな(笑)。それではライブに向けて、ひと言ずつもらいたいなと思います!

画像12: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

LOVE大石「第1回なんでね、皆さんがハッピーになれるように、頑張ります!」

細川「僕らがダントツで年下っていうのもあるんですけど、同じ舞台に立たせていただくということで、とりあえず全力でぶつかりたいと思います!」

山内「多分来てくれる人も関西の人が多いと思うので、ちゃんと地元バンドの意地みたいなものを観せたいですね。あとは、やっぱり東京組とはジャンルがちょっと違うじゃないですか。このストレートなサウンドで…これはやんわり書いてほしいんですけど(笑)、ねじ伏せたいですよね」

(一同笑)

――“やんわり”と“ねじ伏せる”のツンデレぶり(笑)。いや~いいんじゃないですか!

PON「初のイベントということで、これが続いていくかどうかは、僕らの出来にかかってると思いますので、ラックライフが一番いいライブをしたいと思います」

――流石やな~(笑)。最後に、彰馬くんが対談の冒頭で“ラックライフのライブって、僕がやりたいこととか目指したいものと、結構共通するものがある”と言ってたけど、それはいったい?

山内「それこそ一番は“歌”ですよね。本当に演奏がちゃんと歌に寄り添ってるから、ボーカルの言葉がストレートに入ってくる。ライブだと結構バラバラなバンドとかもいるじゃないですか。そうじゃなくて、集中してなくてもスッと言葉が入ってくるところですね」

――そう言われてますけど先輩、やっぱりそこは意識してる?

PON「言葉をちゃんと前に飛ばすことは、とっても意識してます。言葉が全然飛んでこないような、おもしろくないバンドには絶対になりたくないし、ちゃんと目の前にいる人に届く言葉で歌いたい。Shout it Outにもそういう意識がすごくあるなぁと思ったし、ちゃんと心が乗ってる歌に聴こえた。そういう部分で、やっぱり近しいものを感じるので。当日はおもしろくなればいいなと思っております!」

画像13: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

――こうやって対談して、ライブの日を迎えてとなったら、関係性もより深くなるね。

細川「ありがたい機会で、ホンマに」

LOVE大石「打ち上げがあればさらに!(笑)」

――いいシメ! 本日はありがとうございました、当日を楽しみにしてます~!!

画像14: 『FM OSAKA E∞Tracks LIVE』初開催に向け、ラックライフ×Shout it Outのスペシャル対談が実現!<後編>

Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)


<番組情報>
FM OSAKA E∞tracks Selection
「ラックライフのせやからゆうてるやないの~」(出演:ラックライフ、隔週放送)
「Shout it Outのシャリラジオ」(出演:Shout it Out、隔週放送)
毎週火曜日19:00~19:30 オンエア!
番組HPはこちら


radikoの新機能「タイムフリー聴取機能」がスタート!

ラジオ番組放送後、1週間に限り、いつでも後から聴くことができる機能です。あなたのお気に入りの番組をSNSで共有することもできます。
番組をリアルタイムで聴けない!という方は、ぜひシェアラジオでお楽しみください。
スマートフォンならradikoのアプリをダウンロード、インターネットなら「radiko」で検索してお楽しみください。もちろん無料です。

画像: fmosaka.net
fmosaka.net
画像: radiko.jp
radiko.jp

This article is a sponsored article by
''.